吉野家から牛丼が消えて、もう何日経った?
先週、250円とやらの豚丼というのを食べに行った。
感想、何かパサパサしてるなあ。
豚は牛の代わりにはならない、ま、当然のことだけど。
関西人だからかもしれないが、豚肉の丼というのはあまり気持ちのいいものではない。
豚肉というのは、スキヤキにするものではない。
東京人は、豚肉で肉じゃがを作ったりするのだが、あれも気持ちが悪い。
肉じゃがなのだから、牛肉だろう。
何故に豚と一緒に煮込むのだ。
カレーに豚肉が入っているのも、どうもなじめない。
ポークカレーというのは昔からあったとは思うが、私はそんなの食べる気にもなれなかった。
先日、肉うどんに豚肉が使われていた時には、肉はほとんど残した。
悪いが、豚肉には牛肉のような高貴な味わいはない。
肉うどんは高貴な食べ物である。
豚肉を入れた途端に、ジャンクフードになるのだ。
東京の皆様、豚肉の素材の味を楽しむのはやめましょう。
そういえば、牛丼という言葉もいつのまにか全国区になってしまった。
1970年ごろ、新宿西口で飯を食おうと思ったが、ろくな店がなかった。
もちろん、高層ビルなんか立っていない頃だ。
何軒かの店があったが、ほとんどが牛丼屋だった。
私の印象、牛丼って何や?
大阪には、そんな食い物はなかった。
肉丼というのがそれにあたるだろうが、味付けはまるで違う。
仕方がないなあと思って、晩飯として食べた。
まずいなあ、東京って、どうしてこんなに食い物がまずいのだ。
今もその時のことを思い出す。
10年間、ずっとその新宿西口の近くで働いているが、あの頃の東京って、本当に味音痴な都会だった。
最近は、それより数段ましになっているが、それでも何回食べても飽きないという店は少ない。
何とかならんのかねえ、東京は。
今日、松屋に「復活、牛丼」とか書いてあったので、久しぶりに入った。
前より100円値上げされていたが、味はかえって落ちていた。
おそらく二度と食わないだろう。
東京人の味音痴の伝統は何故に受け継がれていくのだろうか。
ラーメンを並んで食うのはかまわないが、あんな味にはまるようだったら、東京人はますます味覚音痴になるに違いない、油と調味料で舌をだましているだけではないか、安部邦雄