大きなビルの前に、最近やたらタバコを吸っている奴が目立つ。
おそらく事務所の中は禁煙だから、外で吸えと言われた連中だろう。
私の会社のビルの前もそうだ。
表に灰皿を置いて、それを囲んで2?3人。
正直、腹が立ってくる。
自分の事務所では吸えないからと言って、外ならOKというのもおかしくないか。
横を通る時、煙たいのはその事務所と何の関係もない通行人だ。
鬱陶しいやつらだと、周りから見られていても何とも感じないのだろうか。
そこまでして吸いたいのか亡者どもと罵りたくなってくる。
私が若い頃は、喫煙もそれほどカッコの悪いことではなかった。
誰がいつどこで吸おうと、文句を言う人はほとんどいなかった。
受動喫煙なんて言葉もないし、まさか他人の煙で肺ガンになるなんて思いもしなかった。
非喫煙者はずっと文句も言わず我慢していたのだろうか。
それとも、あまり気にならなかったのだろうか。
とにかく、日本もついにタバコを吸うのはカッコ悪い国の一つになりつつあるようだ。
事務所内全面禁煙、飛行機も全面禁煙、新幹線も早晩、喫煙車廃止なんてことになるやもしれない。
早い話、団塊の世代がどんどんタバコを止めているのだ。
だから、タバコにはもう未来はないと思った方が良い。
ここにも団塊の世代は影響力を発揮している。
タバコを吸う若者が如何にカッコ悪い存在かというプロパガンダも始まるだろう。
俺が止めたのだ、お前らも止めさせてやる。
団塊の世代の強いメッセージがこれからもっと強くなるはず。
社会的にはとてもいいことなのだが、これって無条件に賛美してよいものなのだろうか。
団塊の世代に引きずられる今の日本。
年金がワアワア言われ始めたのも、結局が団塊の世代の危機感ゆえだろう。
若者の皆さん、お気の毒さまです。
タバコを止めたのは34歳の時、禁煙歴まもなく20年、女性がタバコを吸うのは許せない一人、そんな女とは絶対つきあわないと決めてから全く女っ気がなくなった、健康でいいのだが、実は寂しい、安部邦雄