私はあまり博打をやらない。
若い頃は、パチンコとかアレンジボールとかに通ったりしていたが、タバコをやめてからこれもパタっとやめた。
不思議なものである。
タバコを吸わないと、パチンコとかをやっていてもあまり面白くないのだ。
他人の煙も鬱陶しい。
だから、足がどんどん遠のいた。
たまに、競馬はやる。
ただし、中央競馬だけ。
地方競馬は誘われたことはあるが、行く気になれなかった。
中央競馬のクラシックレースは、あまり博打という感じがしないので、気が向いたら買う。
普段から、テレビや新聞で情報だけは得ているので、そんなに大負けはしない。
個人的には競馬は好きだが、馬券を買って熱くなりたいという嗜好はないというところか。
宝くじは一度も買ったことがない。
カジノは全く興味がない。
皆が行くので、しかたなくスロットルで時間をつぶすことはあったが、何故にあんな勝てそうにもない遊びに貴重な自分の時間を使うのだろう。
ラスベガスはショーは見たいが、博打なんかに用はないのだ。
これは家系的にそうなのだろう。
博打なんか、誰もしない。
金を賭けるなんて言う話、家で出たことがない。
地道に働いて、少しでもお金を残して、つつましく生活を送るというのが、我が家のポリシーなのだろう。
それでいけば、私の職業は、本当は自分にあまり相応しくない。
プロデューサーなんて、下手すれば博打打ちみたいなところがある。
一か八かやってみる、なんてこと日常茶飯事。
ダメなら、仕方がないという心の切り替えも必要。
地道に生きていたのでは、イベントもできなければ、商品開発すらできないだろう。
実は、少々アンビバレンツな生き方をしている。
どちらが私なのかというと、本当は地道な生き方の方ではないかと思わないでもない。
派手な生活は好まない。
博打も何度も言うが、嫌い、それに飲み込まれる人間をバカにしているのは事実。
一山あてるというより、地道に稼ぐ小商いが好き。
本当はITなんかに向いていない。
と、ただいまの私は申しております。
等身大で生きることが一番楽なのだということはよくわかっている、無理はしないが、努力は人一倍する、そんな生き方を望んでいるのだが、安部邦雄