学生時代によく使っていた言葉、もちろんマイナスイメージでの言葉の話。
だから言ったじゃないか、で自己擁護するなということだ。
これは、ある危機的な状況になった時、「ほうら見ろ、だから言ったじゃないか、こういうことにならないように気をつけろって。」と言う男が必ずいるという話だ。
おれは警告した、だから俺はこの危機の責任はないとでも言いたいのだろう。
で、他のものは反論する。
確かに言ったかもしれないが、お前はただ言っただけで、誰も説得しようとはしなかったじゃないか。
言うぐらいなら誰でも言うよ。
言えばそれで、お前の責任が果たせるなんて思うんじゃないよ。
何しろ、そういう時って、本当に何らかの危機に陥っているため、みんなの心は尋常じゃない。
どうしよう、どうしたらこの危機的状況を打開できる?
そんな切迫した中で、「だから言ったじゃないか」と言われるほどむかつくことはないのだ。
たられば、はやめろとか、「if..」なんて話を持ち出すなとか、言った言わないの話は不毛だというのと同じだ。
でも、学生時代、みんなは幼く、「だから言ったじゃないか」で自分を正当化できると思ったのだろう。
今でも、これに近い言葉、使う人は多い。
「前に言ったはずだよ、こういうことばかりしていると、そうなってしまうということをね。」
そうだ、確かにこの人は私に警告してくれていた。それを聞かなかった私は何てバカだったのか。
さすがにオトナになると、こういう言葉を使うのは手慣れている。
しかし、学生時代はそうではない。
ただ、自己正当化のためにのみ、「だから言ったじゃないか」は使われた。
だから、今でもこの言葉を聞くと、一瞬不快になる私だ。
松山恵子が「だから言ったじゃないの?♪」と慰めるようなニュアンスではないのだ。
言うだけなら誰でも言えるわい!
最近なら、ひょっとしたらこうかもしれない。
サイトに書くだけなら誰でも書けるわい!
昨日の続きでつい書いてしまったが、当時を知らないものにはどうでも良い話だったかも、明日は言った言わないの話でも書こうかな、安部邦雄