- 東京点描　２

東京に来て感じたことは色々あるが、その一つに関西人は概ね東京駅より西に住みたがるというのがある。

東京の東側とか北側、例えば墨田区とか葛飾、荒川、豊島区なんて、ちょっと敬遠気味。
もちろん、千葉とか埼玉はお呼びでないわけだが、これが神奈川となると茅ヶ崎とか鎌倉のような辺鄙なところでもＯＫのようである。

関西出身者が一番多そうなのが、世田谷区とか目黒区、中野区、それに私が住む杉並区あたりだろうか。
若手の大阪出身の漫才師に本当によく会うのがこのあたりだ。

で、他の県の出身者も調べたのだが、東北出身の人は概して東京より北に住みたがるという傾向がある。
埼玉とか池袋周辺、後、上野周辺なんかが顕著。
私なんか滅多に足を踏み入れないところに東北の人は固まっているという印象だ。

ま、それ以外の地域の人は、適当に散らばっているという印象。
東京周辺ならどこでもいいというか、電車で１?２時間で東京と言う人はあまり心理的距離を感じないのだろうし、北海道とか九州とか沖縄の人は、心理的に遠すぎてどこも一緒という気分なのだろう。

本当かどうかしらないが、少なくとも私は東京より東側には住みたくない一人である。
それが、何が悲しくて最初から葛西くんだりまで落ちのびねばならぬかと・・・よよよ。

それと、東京では山の手線の内側はどんな場所でもステータスが違うのだという意識がある。
これが関西人にはわからない。
どうしても、環状線の内側と同じで、そんなところが一等地であるわけがないと思ってしまうのだ。

都心なんか、スモッグはあるわ、スーパーなどの買い物する所はないわ、サラリーマンがうろうろしていて鬱陶しいわ、本当、何故こんなところに東京人は住みたがるのだろう。

確かに大阪と比べて都心の緑の多さには圧倒されるが、バカ高い地価程の値うちがあるとは絶対に思えないのだ。
六本木ヒルズによく住めるものだ。
品川とか汐留とか、私なら半値以下でない限り住もうとは思わない。

正直、東京の連中の価値観はよくわからん。
見栄優先にしても、よくこんなものに金を使えるものだとつくづく感心する私である。

今日は久我山の話でもしようと思っていたが、何か不平不満をぶつぶつ言っただけになってしまった、ああ、また上柴先生に怒られる、安部邦雄