友が会社を辞めるらしい。
今年で50歳。
会社の未来もそれほどあると思えないし、自分の出世もこれ以上はないだろうという諦念からのようだ。
人生双六というと、必ず上がりがあるものだが、わがサラリーマンたちには、その上がりはどこにも見えないらしい。
サイコロさえ振り続けていれば、最後には必ず上がりがある。
ただ人によって、早い遅いはあるにしても。
サラリーマン双六って、ずっとそういう風に思われてきたはずなのに、最近は目標がはっきりしなくなったようだ。
上がりはどこ?いや、そもそも上がりって何だった?
昔は、何となくあったはずの上がりが今は見えなくなっているのは何故だろう。
功なり名遂げた、ばら色の未来はもうサラリーマンたちにはないのだろうか。
行くも地獄、残るも地獄。
暗い意味で、確かに人生色々である。
昼食を食べながら今後の生き方などを聞いた、あと10年がんばるよ、子供もまだ2人義務教育だしと友人、人生の上がりの年って60歳?ああ、後6年ちょっとしかないなあ、安部邦雄