私がフロムスリーの社長になってから、10年経つ。
就任した頃は、自分用の携帯電話もなければ、パソコンもなかった。
辛うじてワープロがあるぐらい。
電話はナンバーディスプレイもないし、自分の手でダイヤルボタンを押すのは当たり前だった。
そういえば、ダイヤルを回さなくなってどれぐらい経つ?
というか、そういう形式の電話ってまだどこかにあるのだろうか。
10年前と今って本当にライフスタイルが違う。
あの時に、今ある自分を想像するのはとても無理だったろう。
とすると、これから10年先はどうなっているのか、予想するなんてできる気がしない。
こうなっていたいというイメージはある。
まだ63歳だから、まともに年金はもらっていないだろうが、趣味半分、ライフワーク半分という生き方はしていたい。
しかし、生きる環境って、どれだけ変わっているだろう。
住環境は、モータリゼーションは。
インターネットにしても、メディアにしてもどうなっているのか見当もつかない。
そういえば、100年先まで安心な年金制度なんてバカなことを言っていた与党の政治家がいたなあ。
ライフスタイルを常数と見るか変数としてみるかを考えたら、今や誰が考えても変数だろうと思う。
もっとダイナミックなビジョンを描かないと、安心できるはずがない。
社会要素の一つ一つが独立した変数となって、どこへ行き着くかわからない。
10年後はこうなります、そんな断定は無意味というのが本当のところだろう。
無意味な予想はやめましょう、で終わりかもしれない。
とはいえ、何の予測もできず、方針もたてられないでは、リーダー失格、経営者失格でもある。
できるだけ情報を集め、予測し、その状況に備えないととは思う。
だけどねえ、今のデフレって収束する?資産デフレが解消し、更なる投資が活発化する?
景気が回復基調と言っても、あっという間に不景気に逆戻りなんてこともないとはいえない。
さて、10年先はどうなる?
やはり、無意味かも。
この問題に答えてごらんなさい、はい安部君、え?と、わかりませ?ん、今日の更新はまあこんな感じかな、安部邦雄