お仕事は何をされているんですか?と聞かれると、いつも答えにつまる。
はて、私は一体何をしているんだろうか。
名刺には、プロデューサーという肩書きがついている。
プロデューサー、ものを創る人とでもいうのだろうか。
音楽プロデューサー、放送プロデューサー、映画のプロデューサー、イベントプロデューサー、色んな分野にプロデューサーがいる。
プロデューサーとは具体的にはどんな仕事をするのか、と聞かれても俄には答えにくい。
一番最近にやったプロデューサーらしいことと言えば、映画公開イベントだろうか。
村上龍原作の「昭和歌謡大全集」の公開プレイベントを実施したいので、何か考えてくれと言う依頼が来た。
で、私は昭和歌謡のシングルジャケットを大量に集め、展示したらどうかと提案し、それが採用され実施されることに。
そこから私はどう動いたか。
まずシングルジャケットの調達先の物色、交渉。
ジャケットの権利者からの展示許諾の交渉。
展示会場の選定、交渉。
展示物の陳列デザイン、及び設置業者との交渉。
展示会でのイベント内容決定、ゲストのブッキング。
音響設備の調達、スタッフの選定。
当日のフォーマットの作成、台本等の作成。
マスコミ等へのプロモーション。
当日のゲストのケア、観客のケア。
関係者との挨拶、後片付けその他。
これらの業務の費用を概算し、全体との予算との整合性をはかる、エトセトラ、エトセトラ。
慣れればこれらの作業はどうってことないが、経験のない人にはとんでもなくハードワークに思われることだろう。
そして、最後にこれだけは。
絶対に赤字を出してはならない。
ま、私はそういうことに少々長けたプロデューサーということだ。
おそらくまだまだ辛いこともあるだろうが、私はそんなプロデューサーの道を歩んで行くことだろう。
今さら、新しいことをやれと言われてもね。
経営者に向いているかというと、これは誰とでも仲良くするということが苦手だから無理かも、経営者って、本当に大変である、10年もやって気づくようでは遅いが、安部邦雄