日曜日の更新です。
時間がないので手短に。
歴史ドラマ「新撰組!」ですが、イマイチ面白くありません。
三谷幸喜の脚本ということもあり、どうにも新劇的すぎるのです。
新劇としてみるなら、こういった玉石混淆な役者のドラマも又見れないこともないのですが、如何せん、由緒正しいNHKドラマとしては、軽すぎるというのでしょうか。
新撰組なんて、基本的に時の権力の暴力集団のひとつでしかありません。
哲学よりも、腕力、知識よりも、勇気みたいな連中。
しかも、血に餓えた野獣的な存在でもあります。
芹沢鴨の佐藤浩市がその点光っていました。
実に血なまぐさい、暴力集団の一員としての存在感がありました。
やはり事前に役づくりが完璧だったのでしょう。
それに比べて近藤勇や沖田を演ずる役者の無機質なこと。
演ずるものに対する執着など何もない。
ただ言われた通りに演じているだけ。
誰に見てもらいたいのか知らないが、NHKは何ゆえにこんなジャニーズタレントを使うのだろう。
歴史ファンは確実に離れて行く。
それでいいと考える制作スタッフの気持ちがわからない。
次回も同じようなタレントによる「義経」だ。
期待せよと言う方が無理なキャスティングである。
ふと思い付いたので書いてみました、安部邦雄