再び、伊丹のラウンジで今日の更新を。
夏休み、それもお盆シーズンということで、サラリーマンは極端に少なく、家族連れ、旅行客といっ風情の人が多い。
私が初めて飛行機に乗ったのは、今から30年ほど前。
この伊丹から福岡まで飛んだ時だった。
既に新幹線は博多まで開通していたが、これも経験ということで利用したのが最初だ。
飛行機は日本航空で、機種はDC-8だった。
最初の率直な感想、とっても怖かった。
ひとりで乗っているということもあり、怖いという気持ちを自分の中で抱えるしかない。
飛行機は何度も旋回を繰り返した。
そのたびに私の体は傾き、窓から主翼が上に向かってそそり立つ。
何かあったのだろうか。
変なことがあったのではないのか。
スチュワーデスさんに救いを求めるように、その姿を探すのだが、どこにいるのか皆目見当がつかず。
本当に何も知らないことほど不安なことはない。
先達はあらまほしきことなり、だ。
最近の私、飛行機には大分なれた。
異音がしても、どこから出ている音か、別にたいしたこともないだろうという判断もできるようになった。
飛行機が少々揺れても怖くない、嘘、やっぱり怖いことは怖い。
でも、昔のようにずっと手に汗をかいているという状況ではない。
ヒヤッとすることはするが、こんな状態は後どれぐらいでおさまるかぐらいは推測できるようになっている。
飛行機のパイロットだって人の子、危ないことなどするわけがないし、何しろ彼らはプロなのだから。
つまらないことに拘らず、おとなしくプロに任せておけばよいのだ。
その上で何かが起きるとしたら、それはまあ、諦めるしかない、というわけですね。
最近、10回に1回ぐらい、飛行機に乗ったことを後悔することが瞬間的にある、たいてい酷く揺れた時、何しろ板子一枚下は地獄なのだから、安部邦雄