東中野に朝が来た。
4時半、東京行きの赤い電車が入ってきた。
10人程度の客が足早に乗り込むのをマンションのベランダでエビスビールを飲みながら見ている。
今日も御苦労様です。
山手通りを貫く、高速道路の建設工事のクレーンも動き出した。
思えば、山手通りはこの10年間ぐらい工事が絶えることがない。
大江戸線を作り終えたと思ったら、地下に高速道路を建設する工事が始まった。
2007年迄この工事が続くが、それが終ればまた何かの工事が始まるだろう。
なにしろ、工事で飯を食っている人々は、結局新しい工事が生まれなければ生きてはいけない。
でも、みんな偉いなあ。
こんな時間から起きて、一生懸命働いている。
私は、頭も身体もぼろぼろで、呆然と雨がそぼふる東中野駅を見下ろすすることしかできない。
4時50分。
疲れた。
己の限界を感じながらつい書込んでしまった、安部邦雄