郵政民営化が叫ばれている。
世はなべて官から民へという流れ。
今さらそれに抗ってもしかたがないという世論も形成されつつある。
確かに、政府系の外郭団体がやたら無駄な投資をしつづけてきたのは、郵便局が保険や貯金で金を書き集めてきたからに他ならない。
集めた金はどこかに投資しないと増えない。
で、政府系の団体なら、金を投資してこげついても国が何とかしてくれるだろうと言うことで、専ら財政投融資にばかり資金は流れて行ったわけだ。
私の会社もその恩恵で金を借りることができている(国民生活金融公庫)のだから、文句ばかり言うわけにはいかない。
銀行はもはや零細企業に金を貸してはくれない。
渋々ではあるが、条件付きで金を貸してくれるのが国金なのだ。
元はみなさんの貯金や保険。
ありがたい、ありがたい。
とはいえ、借りている金に見合う分、私も貯金と保険で郵便局に預けているのだから、貸してもらって当たり前かもしれないが。
ま、そういうことで、私はそれほど郵政民営化に熱心ではない。
一部の特定郵便局は何とかしろ、とは思うが。
というのは、最近の郵便局、とても愛想がいいからだ。
窓口も昔ほど混雑しないし、客をほったらかしということもない。
話ぶりも丁寧だし、お年寄りを大事にしているというマインドも伝わってくる。
そう、最近の郵便局、銀行なんかより遥かにお客を大切にしている。
銀行なんか、どんどん機械化するわ、係員は減るわ、愛想は悪いわ。
ポスターとかモニターの女性の笑顔ばかり目立ち、肝心の女性行員さんは誰一人微笑んではくれない。
郵便局の女性、本当にいつも微笑んで接客している。
ここを潰してまで、何故銀行に肩入れしないといけないのか。
だから、一概に郵政民営化が正しいとは言いがたくなっている。
官から民へという流れは支持するのだが、いい部分まで結果的に悪くならないようにしてもらいたいと思っている。
公務員の優遇策はそろそろ止めるべきなのは言わずもがなだが。
昨日、今日と、文章がどうも散漫になってしまうのは何故だろう、疲れ気味なのか、能力不足なのか、次のステージはあまりにも高く、踊り場で呻吟しているのかもしれない、安部邦雄