竹内一正(元松下、アップル)がスティーブ・ジョブズを語った本。
七割どころか、九割以上の人が「売れるはずがない」と反対するぐらいでないと、衝撃的な大ヒットはない。
いいことも書いてあるが、ジョブズという人間像には少々辟易する。
「レビットのねじの穴」セオドア・レビット教授が消費者の購買行動を表して、「消費者は1/4インチ径のドリルを買いたいのではない。1/4の穴である。」といった。
同じように、「薬局に来る人は風邪薬がほしいのではなく、健康が欲しいのだ。」と言う人もいる。
手段と目的にはき違えだと作者は指摘している。