経済の話です。バッティングの矯正ではありません。
気候がよくなると、前のグランド(三井の企業グランド)で野球大会が始ります。ぼーと見てるとなかなか楽しいですよ。
経済の話です。
生まれてからずっと、私は右肩上がりの世界に生きてきました。
経済は成長するものだったし、物価は毎年上がるものだったし、土地も持っていればずっと値うちのあるものだという自明性の中におりました。
でもデフレというのでしょうか、近頃、物価がどんどん下がっております。
土地の値段も底だ底だという業界人を尻目に、まだまだ下がりそうな勢い。
考え方を変えないといけないのかなと思いはじめました。
右肩上がりが正しい、上昇的スパイラルが正しい、指標が下がるのはすべて間違い、なんて自明性から抜け出さないといけない。
自明性、そうなんです、私達の敵はすべて、この自明性に起因するものなのです。
ふだんは全く意識していないが、何かの拍子に顔を出し、それで民衆を巻き込んでしまう、魔物のような存在です。
詳しい話は省きますが、今、私達の取るべき道は、右肩上がりの自明性を意識しなおすことです。
拡大再生産は正しいか、会社の売上げは毎年何が何でも前年を上回るべきものなのか。
時代がデジタルを基調にし始めてから、私の中の自明性は今強く揺さぶられています。
今ある私達の自明性を疑え!
私の書くインターネット私見は、今後もこの疑いの中から生まれてくるはずです。
安部邦雄