坂本九の歌として、ずっと記憶していた中の1曲。
「上を向いて歩こう」を最初に聞いたのは、確か小学校5年生。子供が歌ってもよい曲のひとつだった。
当時は今と比べて、音楽の教科書には流行歌の類いは1曲も載っていなかった。
文部省省歌オンリーだったのではないか。
それを考えると今の方がずっと自由というか許容範囲が広い。
なのに、どうして国歌・国旗だけあのように強制するのだろう?
私の中学時代は国旗も君が代も全然違和感を感じなかったのだが、いつからこんな強制しないとできない時代になったのだろうか。
強制は思考停止を伴うので、私は賛成しない。文化は強制するものではなく、自然と身につくものだと強く思う。
さて九ちゃんの歌。
女の子を誘おうとして、イジイジする男の子の心をよく歌っていた。
それが今リバイバル中の「明日があるさ」とか「あの子の名前は何てかな」とか「すてきなタイミング」とかだ。
純情な男の子と女の子の歌が当時は一杯あった。
今は何か若者も大人も歌う内容は一緒。(尾崎豊はその点、素晴らしい!)
昔より、文化的に平板になったなあというのが私の感想だ。
さて、「明日があるさ」だが、人生の応援歌としてはよくできていると思う。
「明日という字は明るい日と書くのね・・・」と暗い声で歌っていた曲とともに今も時々思い出す曲だった。
今回のリバイバルはちょっと化粧のしすぎ(年とったから仕方がない?)だが、次の世代が元気を出して歌っているのを見るとそれはそれでよかったなと思う。
そうなんだよ、家来諸君!
確かに今は苦しい。今夜の飯代にも事欠くだろう。しかし、大丈夫、おれたちには明日がある。
朝の来ない夜はないというではないか。夜明け前が一番暗いと堺屋のオッサンも言い訳していたではないか。
そうだよ、諸君。
あせることないさ、明日がある、明日があるさ?。
そういうことで、今夜もしっかり働くように。
明日こそ嫁が、安部邦雄