ビートルズ・オタク話のパート2。
馬鹿馬鹿しいと思ったら、飛ばして下さい。
さて、中学2年生(1964年)でビートルズと接してしまった私だが、表題の「ぼくが泣く」の意味を理解するのは難しかった。
第一、ロック・アーチスト(当時はまだこういう呼び方は定着していないが)の歌が「ぼくが泣く」じゃ、様にならない。
ついでに言うと、A面の「恋する二人」の歌詞も難しい。
原題は“I should have known better”。
should have + 過去分詞なんて全く習っていない。
「君のこと、もっと知っておくべきだった。」なんて訳がスラスラ出ることもなく、とにかく、全体として恋する二人なんだろうなあ、と無理矢理自分を納得させたものだ。
“I'll cry instead”になると、何としても泣く理由を見つけようと辞書と首っ引きで歌詞カードを見た。
cry:泣く、叫ぶ
え?叫んだんじゃないの?だってロック・アーチストだろ?
泣くじゃおかしいから、一度叫ぶで訳してみよう。
ひょっとして、訳の間違いかも。
「代わりに叫ぼう」???
何の代わりだ?やっぱり泣くのかなあ?
出だしはこうだったはず。
“I got a chip on my shoulder that's bigger than my feet”
中学2年の皆様、わかります?
無理でしょ、足より大きな肩の上のかけらをとっちゃったよ?
何のイメージも浮かばん?
泣く理由になる?これが。
今なら、こう訳すかな。「ちっくしょう、頭きちゃったぜ!」
肩も、チップも、足も、でかいも関係ない。
要は感じさえつかめばいいわけかな。ビートルズの歌なんかまともに訳していたら、何のことやらわからなくなるというのが、今の私の意見。
中学2年でわかるわけない。
細かい歌詞まで全部思い出せないが、つまりは何か女の子に恥かかせられて(振られたんだろうな)、いつか世界中の女の子をいてもたるから、それまで首を洗って待っとれ!
その時が来るまで、代わりにすることもないから泣いとくか。ほんま、しゃあないなあ。
それでも、よくわからん歌詞だ。
何で泣かなあかんねん。
ま、細かい歌詞おぼえていないので、私の話はこれぐらいで。
本当の訳は文庫本で出ているビートルズ詩集で御確認下さい。きっと、格調高い訳詞が載っていることでしょうから。
ビートルズ・オタク話というより、学校の英語が何の役にも立たんという趣旨に変わってしまったかも。
ビートルズの話は又出てくるでしょうが、その時は毛嫌いせずに読んで下さいね。
大阪弁ならプロなんですが、安部邦雄