そろそろ違う話をしよう。
テロに関してはとりあえず小泉さんを信頼して政府の方針支持。
ただし、小泉さんが首相である間の時限支持。
他の奴が首相やったら絶対話は別だ。
日下公人さんが「ナニワ金融道」の作者青木雄二さんと対談した本が「マネーよりゼニや」(ダイヤモンド社)。
その中の日下さんの大阪の商人の話に痛く感激。
値切ったり、まけさせたとか、そんなことばかり自慢しているからいけない。
そんなことばかりやり出すと、お互い儲からなくなっていくでしょう。
東京はきれいに払っているから、手間がかからない。
結局それくらい手間がかかるから、大阪経済は衰退した。
この結論、よくわかる。
大阪で営業し、東京でもプロデューサーとして、商売に手を染めていたから、まさしくそうだと思うわけである。
東京人は、買う時に全く値切らないという。それを関西人はバカにする。
しかし、考えたらそんな値切っているヒマがあったら、その間にもっと稼いだらいいと言われれば返す言葉がない。
手間ひまもまたコストなのだ。
値切るためのコストと値切った額が一緒だとしたら、値切ったこと自体が全く意味をなさない。
何か大阪人のやっていることがこれだとしたら、無茶苦茶空しくなる。
新しい商売は大阪で誕生し、東京で大きくなる。
大阪では大きく育てることはできない。
これも同書からの引用。
本当にそうだ。発想は大阪人の方が豊富だが、それを育てる力がない。むしろ、東京の方がインキュベートしてくれる。
ベンチャービジネスもそう。
大阪でインキュベートなどできるとは思えない。
関西のベンチャーは、東京に出て来た方がいい。
はるかに、その中味に値をつけてくれるはずだ。
大阪で育ったものとして、少し悔しい話だが、否定できない現実だ。
大阪で何かイベントをやる時、大阪在住のアーチストとか文化人を呼んだら、死ぬほど値切られる。
ある大阪の広告代理店の男は、「そんな奴やったら、おれでも呼べるわ!」と豪語しよった。
何で大阪のアーチストとか文化人をもっと評価しないのだろう。
確かにあんたでも呼べるかもしれない。
でも、それを大きくするのはあんたの知恵やろ。
あんたの見せ方しだいやん。何で頭から大阪の人間を否定するんや。
私はあんたより、はるかに東京のアーチストや文化人とつきあいもあり、イベントに起用することぐらい何でもないことだ。
しかし、同じような結果を出せる人物は大阪で充分調達できるはずだ。
何故、東京から呼ばないとだめなのか。
何故、大阪人じゃ二流扱いされるのか。
大阪人は自ら自分達の衰亡を招いている。
今は不景気のまっただ中だとか。東京と比べて相当ひどいなんて私にぼやく前に、大阪はもっと可能性があるはずだ。
大阪人をもっと重用せよ。
でないと、大阪人はさらに東京に出ていくばかりだ。
実際、私もほとんど大阪で仕事を新たにやろうとは少しも思わない。
無駄な努力はしたくないのだ。
値切りのつまらない手間ヒマは願い下げなのだ。
大阪よ、少しは自己批判しろ。
夢に投資する度量がなければ大阪に未来はない。
悲しいが、今は大阪を擁護できない。
裏切り者とよばれ、帰って来るところなんかもうないからなと脅されている、所詮関西人の安部邦雄