見事なまでに澄み渡った青空の一日だった。
遠くに富士が雲海をすそ模様に、その頂きを輝かせていた。
秋到来である。
秋は実りの季節、収穫の季節でもある。
春に稲の種を植え、夏にそれを育て、秋に稲穂を刈り取る。
日本人の季節感は、この米の収穫と密接な関係があるようだ。
プロ野球がなぜ日本人に受け入れられたのか?
春先にペナントレースが始まり、新人等も次々にデビュー。
夏、試合は大いに盛り上がり、秋にそれが収斂していく。
最後にその年の勝者を決めて、一年は締めくくられる。
そのサイクルが米作りのそれと近似しているからではないだろうか。
村の鎮守の神様に収穫物を供え、盛大にお祭りし、どんちゃん騒ぎをする。
その儀式と優勝時のビールかけの模様が、全く同じ構図であることがよくわかる。
どんちゃん騒ぎは野球の神様の祭りゆえである。
今年も一年何ごともなく終わりました。神様のおかげです。ありがとうございます。
その儀式あってのビールかけなのではないだろうか。
とすると、今年テロ事件があったので、ビールかけ中止というのはどうなのだろう。
「がんばろう神戸」で戦ったオリックスだって、盛大にビールかけをしていた。
阪神大震災の傷もいえぬのに不謹慎だなんて、誰も言わなかった。
ビールかけは、神との一体化のための儀式だと考えれば、それらは全て善になる。
資源の無駄遣いとか、悪ふざけだなどと思われているようではいけない。
これは祭りなのだ。信心ゆえなのだ。やめれば鎮守の神がいかほどお怒りになることか。
勿体無いと言うなら、神に供えるものすべてが勿体無いことになる。
もったいないお化けが出るのと、神の怒りを買うのとどちらがいい?
秋ですね。
こういうへ理屈が口をついて出るようになりました。
表題の「天高く馬肥ゆる秋」というのは悠長な意味ではなく、「北方民族の侵入してくる季節になった」という「警句」の意味なのだそうです。
馬が肥えたころになると、北方では食べ物がなくなる。それで、匈奴などが中国にどっとやってきて略奪していくので、気をつけろ!と言うことだとか。
純粋の農耕民族の日本人には、この言葉からそんな物騒な意味を読み取れと言われてもピンと来ませんね。
味覚の秋、食欲の秋、読書の秋、散策の秋。
静かな 静かな 里の秋?。
今日は、心なしか外は静かです。
新宿の高層ビルの灯りも普段より少ないような。
人の声も聞こえて来ない、密かな夜。
うん?いびき?
あ、またサイトの管理人が本箱の裏で寝てやがる。
こらっ!起きんかい!ネズミに又ひかれるぞ!
管理人が会社に居着いてから、虫がやたらに増えて閉口中、安部邦雄