近鉄バファローズ(優勝おめでとう!)に急に人気が出て来たのは、インターネットの力ゆえと一昨日書いたが、このあたりの事情をもう少し深く考えてみる。
インターネットは、土地を耕す機能があると思う。
この場合の土地は、とりあえず大衆と考えてもらっていい。
その大衆の意識を耕すのである。
耕された大衆の意識は、情報の流通を良くし、そこに新しい種がまかれやすくなる。
種は条件が整えば、次から次と芽ぶき、環境に合うものだけがどんどん増殖する。
従来は、この状態にするのに大変な費用がかかった。
しかし、インターネットはこれらの作業を極めて安価に処理してくれる。
インターネットで耕すとローコストで最大のゲインが得られる。
だから、最初の話に戻るが、近鉄のように今までどんなに金を注ぎ込んでも人気が出なかった球団でも、何かの拍子にとんでもない人気球団になるというわけだ。
ま、これまではインターネット・ユーザーの琴線に触れるような経緯がたまたまあったというだけで、これで完全に人気を得たと思うのは大間違いだ。
おそらく球団関係者も、インターネットにそんな力があるとは思っていまい。
大体、インターネット・ユーザー自体が自覚していない。
例えば何故今年になって巨人の視聴率が落ちて来たかについて、皆さん、サッカーの人気が出たからだとか、スカパーで他の球団が見れるようになったからとか、少しずれた解釈をされている。
私の答えは簡単。
昨年より、インターネットの利用度が上がったからだ。
皆さんがインターネットを使うようになり、その行為自体があなたの意識を変えていっているのだということだ。
自分が変わったのだということに、人はなかなか気がつかない。
それゆえ、自分がインターネットによって変えられはじめていることにも気がつかないのだ。
インターネットが力を発揮するのはまだまだこれからだと私は思っている。
前にも書いたと思うが、私はインターネットの申し子のような自分を意識するようになっている。
インターネットが人の意識を変えるイメージがありありとあるのだ。
まだ、今は序の口だ。これからどのように人の意識が変わっていくか、楽しみにしながら見ているところである。
近鉄の話とか巨人の話が中途半端になってしまった。
ま、この話はシーズン終了後に心が落ち着いたらさせてもらう。
何しろ今は、私もまだ興奮中なもので。
コンピュータは人に近づき、人も又コンピューターに近づく、それが一体何を意味するか?今はまだわからない、安部邦雄