又々テロ話である。
米英連合軍がアフガニスタンを空爆の情報で、マスコミは再びマスヒステリー状態になりはじめている。
同じ情報と同じ映像、さっきそれ見たよ!と言っても、見てない人も一杯いるはずとばかり、飽きもせず同じコメント、リフレイン。
同じことばかり繰り返すのは、ぼけ老人の初期症状では、と突っ込みを入れたくなるほどだ。
昨日、国情が全くわからないところへ報道記者として派遣されても、結局何もできないというような趣旨を述べたのだが、今日のNHKでは、フリー・ジャーナリストの肩書きの方が出演していた。
実際にアフガニスタンに入り、現地の情報を何度かレポートされていたのがその内容には苦笑するしかない。
ここは戦闘地区から離れているので、何ごとも起きていません。皆さん、問題もなく普通に暮らしておられます。
そりゃ、そうだろうなあ。
やらせでもしなけりゃ、決定的な場面に出くわすなんてありえない。
放送関係者だったら、経験的にわかっているはずなのに。
何故現地に無理して入るのか?
何故現地の映像を独自に流そうとするのか?
私がディレクターだったら、こんな報道番組作っていても空しいだけだ。
しかたがないので、アメリカが作った台本に従って、番組を演出せざるをえなくなる。
映像もアメリカの借り物。
一部、日本のオリジナル物(exclusiveなんて表示入)を挟んで、後はスタジオで有識者とやらに、適当な解説をコメントしてもらって、キャスターにはできるだけ、次の話題まで客が飽きないように、ただただ話を引っぱらせる。
後は数字(視聴率)が出ればよし。
とにかく、自分の担当の時間さえ過ぎてしまえば、その後どうなろうと知ったことか。
独自の台本を書く材料がない以上、勝手な主張は一切できない。正しいか間違っているのか判断のしようのない有識者の話で、適当に継ぎはぎするしかないのだから。
しかし、ゲストといっても、こいつら何?
軍事オタクみたいな奴しか、戦争を語ることはできないの?
本当は、自衛隊の現役将校で話のうまい奴がいればいいのだが、そんなの今の日本にいるわけないし。
結局、どこの放送局も同じ内容。そりゃ、みんなアメリカの台本に従って作ってりゃ同じになるわなあ。
ま、以上は私がディレクターだったらの話だが。
で、思ったのだが、結局これはオリンピックと同じで、参加することに意義があるのだ、というプロパガンダじゃなかろうか?
前の湾岸では、一部の国しか集まらないオリンピックに無理して参加することはなかろうという感じだった。
開催費用は出してあげるが、出ると色々言われるので、参加はしなかったというのが本当のところ。
今回はどうも、そうはいかないようだ。
他の国も、何らかの形で参加するらしい。では、とにかく法を整備して、ちょこっとだけでもいいから出てみましょう。
参加することに意義がある。
そうではありませんか?皆の衆?
小泉さんを見ていると、そんな主張に聞こえてくるのだ。
戦争で血を流すとか、他国の領土に軍隊が侵攻するとか、そんな生々しいものではない、国際社会の一員として堂々と参加しましょうと言うしかないのかもしれない。
御苦労さまです。でも、そんな気持ちで参加していてもいいんですかね?
国の主体性って、こんな参加の仕方で発揮できるものなのでしょうか。
何か、違うような気がしてならないのだけどなあ。
参加するだけで、メダルは狙いませんってか?安部邦雄追記です。
昨日の表現で、一部上柴先生に反論しているようなニュアンスがありましたが、私としては全く上柴さんと意見を異にしているわけではありません。
誤解されかねない表現であったことをお詫びいたします。
というか、伊豆行から一日の半分は酔っぱらっておりまして、注意散漫というのが原因だったのですね。ペコリ。