私の肩書きは社長である。
代表取締役社長ともいう。
偉そうに見えるが、自分で会社を起こせば誰でもつけられる肩書きだ。
社長さ?んなんて呼ばれて、うれしがっている場合ではない。
私も社長をやりはじめて実質5年ぐらい経つ。
社長になって思ったことは、仕事の内容は自分で決めるしかないこと、誰かにやれといわれてやるものではないということだ。
これは口で言うほど生易しくない。
大企業だと、秘書がいて、その日の予定を勝手にどんどん作ってくれるので、あまり自分で考えるということはなさそうだ。
ある意味、気が楽といえばそうかもしれない。
しかし、私のような零細企業の社長は、自分の予定をすべて自分で決めなければならない。
これはなかなか厄介なことである。
なにしろ、社長にはルーチンワークがないのだ。
毎日、今日する仕事を考えないといけない。
たまに現場の仕事をやると、とても精神的に楽だったりする。
一週間、予定がびっちり入ってたりすると、例えその内容がシビアなものであっても、どこかほっとしたりもするのである。
何もすることがない日等、本来社長は作ってはいけないという強迫観念がある。
会社の中になければ外へ出かけるしかない。
しかし、社長と言う立場で外へ行くといっても、そんなに理由があるものではない。
他の会社の社長は毎日何をしているのだろう。
社長室で新聞読んだり、お茶飲んだり、電話したりして時間を潰しているのだろうか。
ま、とりたててアクシデントが何も起こらなければの話だが。
零細企業の社長の仕事といえば、専ら資金繰りだと言われている。
それは確かにそう。
私も毎日、その日の現金の出し入れを意識している。
足りなければ新たに調達しないといけないし、その調達の仕方も「苦しいから助けてくれ」なんてニュアンスでやるのは愚の骨頂だということも意識しながら努力している。
武士は食わねど高楊枝の気分で資金を集めて来なければならない。
ほんま、気い使いまっせー。
後、何ですかねえ。
社員の給料どうしようかあ?とか、ボーナスとかほしいやろな?とか、来年会社どないなってるやろなあ?とか。
暗い気持ちになる材料は事欠かない。
うまく行っている時もそうだ。
こんなに何ごともうまく行くなんてことありえない。絶対どっかでとんでもない目にあうかもしれない。
油断したらあかん?とか。
真剣に考えたら、とことん暗ーくなるのが、社長業。
暗くならないような奴は、たいてい形だけの社長という存在だろう。
こんな奴は、周りに一杯いる。
うらやましい?
全然!こいつらを社長だなんて私は認めてないものね。
あなたはどのタイプかな?
今日の更新はこのまま終わると、ただのぼやき話になってしまうのだが、はっと気づくともうすぐ12時。
うーん、どうしよう?
なんてスタンスで、毎日社長をやっている私でございます。
今後もご贔屓に。
サラリーマンの方に独立はすすめられない、安部邦雄、そら大変でっせー