■永遠の愛
「愛してるわ」
「僕もだよ」
「死ぬまで貴方を好きよ」
「命の限り、君を愛し続けるよ」
そして、愛しあった二匹のカゲロウは一日だけの一生を終えた。
■アゲイン
「お、又へアースタイル変えたのか。」
「え?ま、まあ」
「しかし、年に一回、何故いつもそんなわざとらしい髪型に?」
「別にいいでしょう。部長。」
「しかしなあ、それでいいのかなあ。」
そして、毎年同じ会話が繰り返される。
■帰省
「おかえり、純子。さ、あんたの好きなもの一杯こしらえたから、たんとおあがり。」
「ありがとう、母さん。」
「で、今回はどれぐらい、おられるの?』
「一週間ぐらいかな?」
一週間後。
「純子、この頃、ちょっと太ったんじゃないの?」
■放送局での会話
「部長、やっと企画書できました。ディレクターになれて3年、やっと自分らしい番組企画ができたような気がします。」
「そうか、おめでとう。君の努力のたまものだな。」
「ありがとうございます。これで、やっと僕も一人前です。」
「ところで、折り入って君に言わないといけないのだが。」
「何でしょう、部長。」
「来月から、君は総務部に行ってもらうことになったから。」
■売れっ子
「今度、デビューするA子です。よろしくお願いします。」
「ああ、そう。頑張ってね。はい次の方。」
「B子です。よろしくお願いします。」
「ああ、そう。頑張ってね。はい次の方。」
「どこそこ事務所のC子です。絶対、有名になります。」
「ああ、そう。頑張ってね。はい次の方。」
「何とかだったら、めちゃくちゃ得意のD子です。」
「ああ、そう。頑張ってね。はい次の方。」
E子です、F子です、G子です、H子です、J子です、、、、、、、、。
「ああ、そう、でも、わしもう飽きたわ。」
「そうですか、じゃ、次の方。」
次の売れっ子プロデューサー登場。
「A子です、Eカップです。」
「ああ、そう。頑張ってね。はい次の方。」
日曜日の夜はこんなものでどないでしょうか?
毎日が繰り返しの人生、安部邦雄