そろそろ、「年賀状はお早めに」のポスターが掲示される頃である。
いきなり、ポストの入り口の一つが「年賀用」に変わる。
いつもの通り、請求書とか申請書とかをポストに入れにいくと、イヤでも「年賀」の字に目がとまる。
うわあ、年賀状書いてないや。
それでなくても年末は忙しい。
書類の整理、来年の予定作り、年末年始の資金繰り、年末調整、それに加えて会社の年賀状も作らないと。
あ、プリンタ壊れてたな。
修理に出すか、新しく買うか?
色々と悩む季節でもある。
そこへ、テレビやラジオでもCMが脅迫的に語りかける。
「年賀状はお早めに!」
わかってますよ。早く出せばいいんでしょ、出せば。
でも、何かちょっとおかしくないか。
今年のお年玉付き年賀ハガキの発行枚数は御存じだろうか?
39億2846万枚。去年から3億枚も減ったそうだ。
大体ひとりあたり、3枚の減になる。
3人に新たに不義理をすることになるのか、それともその分が電子メールになったのか。
いずれにせよ、年賀状の枚数は相当減っているはず。
しかも、業務の合理化と称して7ケタの郵便番号制になり、区分け処理のスピードは人力の比ではなくなったはずだ。
つまり、前よりもギリギリになって出しても、正月にはもっと届きやすくなっているはずだ。
なのに、何故いつまでも「年賀状はお早めに」なのだ?
31日に出されたら無理かもしれないが、30日だったら確実に元旦に届けます!と何故言えない。
お役所というのはどうして顧客のことを優先して考えないのだろう。
自分達の都合に合わせてルールを変え、顧客が便利になるようなことは少しも考えない。
郵便局がユニバーサル・サービスを標榜するのはいい。
しかし、郵便局のサービスなんて、自分達の都合を最優先にしているだけではないか。
民間では、このユニバーサル・サービスができないから、郵便事業は民営化できない、なんてよくいうよ。
偉そうに言う前に、年賀状を全部正月に届けてみろ。
それこそが、顧客へのサービスだろう。
民間だったら、意地でも正月に届けるだろう。
正月にどちらが先に届けるか。
それが競争なのだ。
それが、真の意味のユニバーサル・サービスなのだ。
年賀状はお早めに、だと!
客に努力を強いてどうする!
お前らが、努力せんかい!何考えとんじゃ。
しかし、お年玉つき年賀状3億枚発行減なんですね。
聞いた話によると、去年もそれぐらい売れ残ったそうですよ。
だから、今年はそれだけ減らしたのが真相のようです。
しかし、それでも甘いかもしれない。
今年は去年以上に売れ残っている可能性があります。
こんな話は、民営化が叫ばれている中、決して国は公にしないでしょうが、絶対残っているはず。
電子メールの年賀状、増えますよ、きっと。
その分、年賀状要らなくなるわけだから、売れ残るのはあたりまえでしょう。
で、私はどうするかですが、私の義理の兄が郵便局員なので、一応去年と同じだけ買いました。
ノルマ達成のため協力するのが親戚の勤めですからね。
でも、電子メールというか、「楽天」を使ったインターネット年賀状も出すつもり。
今年の暑中見舞いから本格的にやりはじめたのですが、これがなかなか面白い。
何がいいって、相手の住所を書く必要がない。
アドレスはみんな登録されているから、宛名書きが無茶苦茶楽なのだ。
しかも31日ギリギリまで書いていても、何の問題もなく正月に届く。
何なら正月に入ってから書いても、直ぐに届く。
こんな便利なもの、ありませんぜ旦那。
年賀状、このままではヤバいですね。
郵便局、ますます意味なくなって来るかもしれませんよ。
民営化どころじゃないかもね。
お兄ちゃん、大丈夫かな?あ、もうそろそろ定年か。
皆さんも、私まで電子メールの年賀状送って下さいね、安部邦雄