2002年が明けた。
さて、この年を何と形容すべきか?
いくつかの課題が残っている。
一つは、政治的な課題。
特に小泉内閣は果たして構造改革を実行できるかどうか。
日本の政治が旧態依然たるままでは、この国の未来は危うい。
二つ目は経済的課題。
景気回復は無理に決まっているので、それは問うまい。
むしろ、どれだけの企業が破綻するかが問題となる。
三つ目はインターネットの動向。
何かのコンテンツが爆発的に人気を得るかもしれない。
ブロードバンドはとりあえずADSLが定着するぐらいで終わりだろう。
インフラの整備は、国の予算が潤沢でない以上それほど期待できない。
インターネットの利用者は増えるだろうが、日常的に活用するユーザーが飛躍的に増えることもなさそうである。
端末がもう一皮むけないと、携帯電話のような積極的な利用のされ方までは行かないと思われる。
PCは端末で勝負が決まりそうだ。
PDAがイマイチ日本では普及しないので、何かアドバイスしてもらえないか?とよく言われるのだが、今の位置付けではどうだろうか。
ポケットPCという機能と、システム手帳的な機能を併せ持っているのがPDAと、日本では思われているようだ。
しかし、アメリカ人が一番便利だと思っている機能はそうではなさそうだ。
キーボードを打たなくとも手書きで十分入力可能というのが便利なのではなかろうか。
書くように、サクサクと情報が入力できる。
後はペンタッチでファイルを開いたり閉じたりすればいいだけだ。
何故サクサクと情報が入るのか。
簡単だ、彼らはアルファベットしか使わないからだ。
機械はアルファベットの数と若干の付属記号さえ認識できればいいだけだ。
そりゃサクサク情報が入るだろう。
対して日本ではどうか。
日本語の変換がどれだけ大変か、ワープロが出来る人は誰でも知っているだろう。
日本語は今のところキーボードが不可欠なのだ。
書いてそのまま言いたいことがパソコン上で形になるのは無理。
サクサク感など、手書きによる日本語入力では絶対に得られない。
PDAが日本ではアメリカほど売れない、その原因は日本語にあるのだ。
これは、私がザウルスを使うときにいつも思うことである。
さて、PDAのことについては、又どこかで詳しく論じるつもりなのでこれ以上の話はやめておく。
今日は、何と言っても2002年の元旦。
このあたりで、ちょっと年頭の決意をば。
その1、この欄を休まず毎日更新すること。
その2、インターネット私見を少なくとも毎月発行すること。
その3、少なくとも1回は私達の仕事が新聞に載ること。(できれば全国版)
とりあえず、これぐらいだろうか。どれもやってやれないことではない。(新聞だって地方版だが、私達の記事は昨年掲載されている。)
今年は私達の周りではいろんなことが起こるはず。
楽しいことばかりでなく、かえって辛いことの方が結果的に多くなるかもしれないが、何も起きないより、はるかに意義のある年になるだろう。
正直、今からとてもわくわくしている。
この欄の読者の方も、どうか一緒に心を躍らせてほしい。
私達のこの場を使った情報発信は、そこらへんのサイトの比ではないはずだ。
この一年、皆さんの叱咤激励、罵詈雑言などをよろしくお願いしたいと思う。
アメリカのPDAは、ジェリー・カプラン「シリコンバレー・アド ベンチャー」からの情報、ペン入力コンピューターが便利なのかどうか日本人にはわかりにくいと思う、安部邦雄