会社を辞める年令について考えてみる。
20代で辞める人。
今はいくらでもいるだろう。
辞めた側も辞められた側もあまり痛痒を感じない。
結婚していたり、子供がいたりするとちょっと問題かも。
ま、そういう状況の人はその理由だけで辞めたりしないだろう。
辞めることによって次の世界がありそうなのは、30代半ばぐらいから40代半ばぐらいの人。
この世代は、辞める理由が他の世代よりはっきりしている。
今の環境にいるよりも、別の環境に行った方が自分は生かされるという判断がある。
10年以上も会社に居れば世の中の大体のこともわかるし、自分の力量もわかる。
ちょっとした管理職も経験しているだろう。
そういった状況にあって、会社を辞めるわけだ。
そりゃ、他の世代より意味ある転職が可能だろう。
40代後半から50代で会社を辞めるというのは、ちょっと悲惨。
そこまで一つの会社に居れば、なかなか他の会社に馴染めない。
応用力も衰えているし、体力もちょっと心配。
又、辞めたところで、喜んで受け入れてくれるところもなさそうだ。
給与は下がるし、待遇も悪い。
当然、会社への文句も多くなるだろう。
俺が働いてやっているのに、何だこの待遇は。
そんな文句聞かされたら、受け入れる側も嫌になる。
この世代、辞めたら自分に対して謙虚であり続けるしかない。
世の中のついでで、私は生きさせてもらっております。
どうぞ、私をお好きなようにお使い下さい。
会社を辞めさせられた人も、この心構えは大事だ。
タレントの世界なんかもっとシビア。
本当に仕事が欲しい人は、どこまでも謙虚でなければならない。
何でもやらさせてもらいます。
レポーターでも文句言わずにやりまっせ。
そんな仕事、やってられっかい、俺はスターだぜ、なんて言っていると、仕事はどんどん減って行く。
本当にスターだったら、仕事の方からどんどんやってくる。
しかし、そうなったらそうなったで、自分の時間がほとんどない。
金はあっても使う機会がない。
で、スターは馬鹿馬鹿しいものに金を使う。
車、女、酒、マンション。
金の使い方を合理的に考える時間がないのだ。
哀れなり、日本のスター達。
閑話休題。
とにかく、貴方が30代?40代で、今の会社にいても未来は開けないと確信し、自分の得意な分野を自覚していて、そのためには会社を辞めるしかないと思える人だけ、辞表を書けばいい。
それ以外の人にはおすすめしない。
ほっといても辞めさせられるかもしれないではありませんか。
自分から、嬉しそうに手をあげるなんて愚の骨頂です。
加川良「教訓・」をもう一度思い出して歌ってみて下さい。
♪丸くなって尻込みなさい、逃げなさい、隠れなさい?。
♪会社は俺達辞めたとて、ずっと後まで続きますよね?♪、安部邦雄