我が命、何をあくせく、明日をのみ思いわずらふ
島崎藤村の心境が、合わせ鏡のように私の意識に迫ってくる。
何に思い悩んでいるのか?
ただ、危機感とか、切迫感とか、このままではダメだという焦燥感が、緩やかに満ち、そして引いて行く。
その正体はよくわからない。
例えば、それはずっと水もれしたままのトイレに起因するものかもしれない。
全く温水が出なくなった、ウォシュレットのせいかもしれない。
できれば今住んでいる場所を出て行ってほしいという、大家の無言の圧力かもしれない。
ああ、こんな卑近な話をすると、あっという間に世俗の悩みに堕してしまう。
ま、それもあるさ。
会社の資金繰りが苦しい。このままでは倒産だ、えらいこっちゃ。
そんな悩みを胸に抱えて、とぼとぼ街を歩く経営者の方もおられるだろう。
辛いですねえ。わかります、死ぬほどわかる。私だって、今のご時世じゃ、いつまで持つかわかったものじゃない。
会社の人間関係に疲れ、心身症にかかってしまった人もいるかもしれない。
会社に行くのは嫌だ。あいつに会うのが死ぬほど嫌だ。
何かそんな話、今、多すぎる。
景気が良かったり、会社が上向いている時には、同じ環境でもこういう心を患う人は少ないような気がする。
今は、誰もがどこか不安である。
明日、今の自分が維持できるか?
何とかなるさ、それが世の中だ。
そんな気持ちになれる人はとても幸せだ。
人間なんて、この世に裸で生まれて来たんだ。
死ぬ時も、裸に戻って死ねばいい。
年とって、何も残っていない自分を嘆くことはよそう。
あ?あ、何かこの頃、不調?。
ま、一日ぐらい、ぼやきばかりの更新もあったって罰はあたらんでしょう。
又、明日頑張ろう!
友よ!君も下向かずに、前だけ向いて頑張ってね!
今日は、ま、そういうことで、そっとしておいて下さい、安部邦雄