毎日、この欄を書いていて思うことだが、読んで下さっている人は面白いと感じておられるのだろうか?ということ。
そんなにたくさんの読者がおられるわけではないが、書く以上は、どこか面白いと思ってほしいのが人情である。
時々、segawaxがこの欄の感想を言ってくれる。
たいていは、「あれ間違ってますよ!」という指摘。
誤りの指摘はとても嬉しいのだが、そればかりだと学校で教師に叱られている生徒と同じになるので、あまり良い気分ではない。
もっと、ほら、こういう材料がありますよ、とかさ・・。
ネタ作るのって、これはこれで大変なんですから・・・。
とはいえ、逆の立場に私があったら、やっぱり小言幸兵衛みたいなことばかり言うかもしれないなあ。
「おまえなあ、あれで面白いと思うか?ほら、お客さんが今どんなシチュエーションでお前のコラム、読んでるのか、わかってないだろう。他にも色々やることがあるにもかかわらず、忙しいにもかかわらず、お前の愚にもつかぬ文章を読んでおられるんだ。まず、それに感謝しないといけない。その感謝の心が、お前の文章から感じられるか?読ませてやってる、どうだ、面白いだろう?そんなごう慢な気持ちで書いているのと違うか?どうせ、誰も読まないよ、そんな投げやりな気持ちで書いているのと違うか?」
「あかんよ、絶対あかん。例えお客さん一人でも、芸に手を抜いたらあかんのや。相手がひとりであろうと、たくさんであろうと、そこに来た人を全力で笑わす。それが芸や。それが芸人の心や。」
そうです、この欄って、私の芸を見せる場なんですよね。
芸の為なら、女房も泣かす、それがどうした、文句があるか?
芸の為なら、自分の生活も犠牲にする。
芸の為なら、例えお金が入って来なくてもしかたがないと思え。
芸の為なら、自分が人より楽して偉くなりたいなんて思うな。
芸の為なら、死ぬことも覚悟せよ。
えー!私、そこまで決意して、この欄書いているのー!
ま、そういうことで、意外と命をはって、毎日ここを書かせていただいております。
おそらく、私のこの欄を終える時の原稿はこうでしょう。
長らく御愛顧いただきましたが、私、どうもそろそろ死にそうです。
意識も少し薄れてまいりました。
何か、何か、書き忘れているような。あ、辞世の句とか・・
、あ、あ、結局、この言葉しか、、思い出せません、、。
バ、バ、バカは死ななきゃ、なおらない?、、、
まだ体調は完全でないというか、ぶり返したというか、どうも気弱すぎるような、安部邦雄