今日の芸能ニュースから
「歌手、小柳ゆき(20)が、米人気グループ、ボーイズIIメンのメンバーと共演のコラボレートアルバム『intimacy』を発売することになった。」んだそうです。
へえ?、だからどうしたの?
こういう記事、何を言いたいんだろうね。
小柳ゆきがアメリカの人気アーチストに評価された、とでも言うのだろうか?
それなら答えは簡単、彼等はお世辞を言っただけ。
どうせ、レコーディング時にそこそこのお金を協力金としてもらったわけだろう。
彼等にとってはこれはビジネスだ。
彼等が自分達のバリューをあげるために、小柳ゆきを利用したわけでは一切ない。
でも、日本のマスコミをこれをまるでイチローが大リーグで活躍したみたいに取り上げる。
イチローはシアトル・マリナーズのファンにとってはニュー・ヒーローである。
だから、シアトル周辺で評価されて当たり前だ。
しかし、シアトル以外の住民にとっては、別にどうと言うこともない存在だろう。
昨年度のMVPをとったイチローでも、扱いはこれぐらいなものだ。
小柳ゆきが、ボーイズIIメンの協力を得てアルバムを作ったからと言って、誰が注目すると思っているんだろう。
断言できる。
このアルバムがアメリカで注目されることはないし、小柳ゆきが歌がうまいと言ってアメリカ全体から喝采されることもありえない。
小柳ゆきなんて、誰が聞きたいと思うんだ。
今まで日本人アーチストで、曲がりなりにもヒットしたのは坂本九さんただひとりだ。
それも、彼が売れたわけではない。
「上を向いて歩こう(何故か、歌の意味は無視され、スキヤキのテーマソングにされていたが)」のメロディが支持されたのだ。
その後、確かに坂本龍一とか喜多郎とか、一部で支持されているアーチストも多い。
しかし、アメリカ人のほとんどが、日本人のアーチストを望んではいないし、聞きたいとも思っていない。
当たり前だろう。
白人は白人の歌を聞きたいし、黒人は黒人の歌を聞きたい。
上流階級は上流階級の音楽を聞きたいし、中南米からの移民者はラテン音楽系が聞きたいし、ジャマイカ系はレゲエが聞きたい。
中西部の農民はみんなカントリー以外の音楽は聞きたいとは思わない。
日本の音楽を聞く人はいますよ、アメリカでも。
でも、みんな日系アメリカ人。
それなら、改めて全米デビューなどと言わなくても、今のままでも充分アメリカの日系社会に浸透している。
宇多田ヒカルがアメリカで英語でデビューなんて話題が先日出ていたけど、こんなのニュースになるところが見事にジャパネスクである。
調印式の記念写真なんて、日本以外では何の価値もない。
あの写真で、オっと思うのは、母親の藤圭子に対してだけである。
宇多田もいいけど、藤圭子さんも又歌わないかな?というのが正直な感想。
少し話がそれた。
要は、こんな写真、アメリカで売れてから発表しろよ、ということ。
プロで実績のない高校生がドラフト1位で入団発表しているみたいなノリである。
日本のプロ野球でも、そんな簡単に通用するわけでもないのに。
本当、ちょっと考えればわかりそうなものである。
日本人が歌を歌って、誰が聞きたいと思っているの?
歌がうまければ、ジャンル関係なく、人種関係なく、アメリカ人がレコードを買ってくれると思っているの?
日本人は確かに、それがどこの国のアーチストであれ、ほぼ偏見なく音楽を聞いてくれるよ。
だけど、アメリカは絶対そうじゃない!
日本と同じような市場だと思う方がどうかしている。
宇多田は確かに英語のネイティブ・スピーカーかもしれないけど、客は英語を聞くのに金を払うわけじゃない。
共感する為に聞くわけだ。
一体、日本人の小娘から何を共感しようというのだ。
いわんや小柳おや。
どうせ、バーニング一流のマスコミ操作なんだろうけど、もう、こんなピンクレディーや松田聖子やshow-ya等が失敗した道を嬉しそうに歩みだしたりするのはやめてほしい。
会見の場には、売りたい連中と、そのニュースを伝えることで利益を得る連中しかいない。
ユーザーの姿など、どこにもない。
一体、誰に買ってもらうつもりだ。
ちっとは、野茂やイチローを見習えよ、芸能界の諸君。
日本人がアメリカで成功しないのは英語ができないからだ、等とワイドショーで言っていたレポーター、あのね、野茂はいまだに英語なんてうまくないぜ、安部邦雄