昨日は失礼いたしました。
更新中に客がいきなりやってきて、食事につきあう羽目に。
おまけにすぐ終わるからといっているのに、ずっと喋りっぱなし。
おかげで結論が無茶苦茶になってしまった。
つまり、昨日の趣旨は、この更新のように、私が色々と理論を構築しているけど、後の整理をしていないのではないか、と自己反省する必要があるよ、ということだった。
料理を嬉しそうに作るけど、後片付けはしないという亭主にならないよう気をつけよう、とまあ、そのぐらいの話でした。
さて、今日のテーマは「シンプル・イズ・ベスト」。
これ、近頃前にもましてそう思うようになった。
インターネットの世界にハマればハマるほど、この意識が強くなる。
インターネットというのは、何かをどこかに運ぶことであり、どこからか何かを受け入れることである。
その時に一番大事なものは、その何かがシンプルであるということだ。
そりゃコンプレックス(複雑と言う意味、劣等感じゃないよ)なものも運ぶことはあるだろうけど、正しく何かを送ったり受け取ったりするためには、できるだけシンプルに加工しないといけないということだ。
重いものを軽くするテクノロジーが、インターネットの基礎技術だというのが私が何度も指摘している理論だが、今回はそれをシンプルと言い換えてみることにする。
送る側も受け取る側も、人ならなるべくストレスは受けたくない。
一番楽に、ほとんどストレスなく送りたい、受け取りたい。
どうするか?
シンプルにすることである。
自分の中でコンプレックスなものを、そのまま送ったりしてはいけない。
だいたい、受け取る方も分けわからない形では、不快なだけだ。
だから、シンプルにするにはどうしたらいいか、それを私達は考えないといけない。
携帯電話のメールで、記号を多用する若者がいるが、これはコンプレックスなものをシンプルにしているわけである。
一目見ればわかる。
字だと読まないといけない、ボタンを何度もプッシュしないといけない。
押す回数を減らし、相手が簡単にこちらの意志を読める。
ネットの発展形のひとつである。
そこには送るものと送られるものの創意工夫がある。
ブロードバンドの時代には、重いものでも簡単に送ることができるとよく言われる。
それは確かにそうなのだが、だからと言って重いまま何の工夫もせずに送られたらみんなが迷惑である。
ブロードバンドだって道幅に限度もあるし、車の台数が増えれば簡単に渋滞してしまいかねない。
送るものは、重いものをできるだけ軽いものにしないと送ってはいけない。
音楽をWAVのままで送ろうとする人たちがいるが、ちょっと圧縮ぐらいしろよ、と言いたくなる。
MP3の何が悪いのだ。
音が悪い?あんたの耳で本当に聞き分けられるの?
これからの時代、とにかく私達はすべてをシンプルにすることから始めるべきだと思う。
今の世の中、あまりにもコンプレックスだ。
いやしだ、ヒーリングだ、等とよく言われるが、そのためには世界をよりシンプルにする努力が必要だ。
もう一度、原点に戻ろう。
シンプル・イズ・ベスト、そのベストを私達は取り戻すべきなのだ。
さて、ここまででは、何のことかわからない人も多いだろうが、今日はこれぐらいにして、次回からじっくりとシンプルの重要性をシンプルに語っていくとしよう。
自分の生き方をシンプルにすれば、人は貴方の生き方をより理解してくれるはず、シンプルに生きると言うことは相互理解の原点なのだ、安部邦雄