年頭の辞でホリエモンのことを書いた。
勝利者として気軽に質問に答えていた彼が、今やどこへも出て行かれない籠の鳥になってしまった。
マスコミという禿げ鷹が外にうようよいる。
その禿げ鷹の使い走りが、テレビに出て発言しないと駄目だなどとお為ごかしに言っている。
繰り返すが人には鬼族と仏族がいる。
鬼族はどれだけ善意を語ろうと鬼族であることには変わりない。
人を傷つけたり、困らせたり、精神的にダメージを与えることによって彼らは満足する。
仏族は、とにかく平和であることを祈るしか方法はない。
そんな鬼族を声高に非難すれば、いつか自分も鬼族になってしまう。
ダークサイドのフォースは確かにある。
マスコミは既に鬼族の連中が跋扈する世界になった。
そこには金という神がいる。
鬼族のまつろう神は金なのだ。
仏族とて、その金という神には悩まされる。
儲けることを考えれば、いつでも仏族は鬼族の影響を受ける。
人々の悪意が高まれば、仏族とて鬼族に変わりかねない。
仏族は生きにくい世の中にますます変わっていく。
善意はもはやそれだけでは生きていけない。
ネットの世界もまた、鬼族の跋扈する世界になりつつある。
人を非難することでしか、自分を主張できない連中の何と多いことか。
別にホリエモンを擁護するつもりはない。
嫉妬する気もなければ、馬鹿にするつもりもない。
ただ、こんな悪意まみれの風潮が私には辛い。
影響されてしまう私が悲しい。
祈る。
それのみ。
私自身も年々孤立していると感じる、安部邦雄