新緑がまぶしい季節ですね。
目に青葉、山ほととぎす、初ガツオ、などといいます。
夏も近づく八十八夜ともいいます。
風薫る五月とも。形容する言葉がとてもフレッシュな季節ですね。
この頃になると、ちょっと聞きたくなるのが、ビージーズの「若葉の頃」なんですね。
映画「小さな恋のメロディ」でも流れていました。
で、「若葉の頃」を聞いた後には、何故か私、「エバー・グリーン・トゥリー」を聞きたくなるのです。
クリフ・リチャードのバラードです。
私はまだ中学生か高校生。
当時のラジオの人気番組「9500万人のポピュラー・リクエスト」が懐かしく思い出されます。
9500万人というのは当時の日本の人口。
今は亡き小島正雄さんが担当されていました。
好きなDJのおひとりでした。
この番組、キー局は文化放送で、私はラジオ大阪で聞いていたんでしょうね。
当時はステレオも家になく、蓄音機(プレーヤーのことよ)もない。
ラジオだけが、唯一の音楽を聞くメディアでした。
リクエストして、かかるのを待つ気分なんて、今の人には想像できないでしょう。
「9500万人」は全国ネットだったけど、各局によって放送時間が違っていた為、自分で高性能のチューナーを作って、全国のラジオを聞いていました。
つまり、各局分だけ、音楽をくり返し聞けるわけです。
けなげですねえ、今の子とどちらが幸せなんだろうなあ。
で、小島正雄さんは毎回、曲を紹介する時、いつも原題と邦題を一緒に言われるのですが、先ほどの「エバーグリーントゥリー」は「ときわぎ」と紹介されていました。
「ときわぎ」って知っていました?
常磐木と書くわけですね。常緑樹というわけです。
何か、そういう曲じゃないような気がするのですが。
9500万人のポピュラーリクエストの話は、長くなるので又今度。
安部邦雄