ICカード公衆電話が来年の3月で廃止されると言う発表がNTTからあった。
テレホンカードの偽造に悩まされ、99年に導入したのがICカード方式なのだが、どうも評判はイマイチだったようだ。
携帯電話の爆発的普及で、公衆電話の需要が減ったと言うこともあったが、私からすればあまり使いたくない電話でもあった。
何しろ、磁気式のテレカが使えないないような公衆電話は使いたくないのだ。
引き出しの中に未使用のテレカが山とある。
稀少物のテレカは別にかまわないが、どこにでもあるようなテレカなど、IC型ばかり増えたら使い道がなくなってしまうではないか。
公衆電話スポットが、IC型のみしか置いてないと言うところも多かった。
さらに使う人が減るのは当たり前ではないだろうか。
ということで6年の歴史を経て全面撤去になるそうだ。
使っていないICカードは、磁気式のものに取り替えるから郵送してくれということになるらしい。
マンガみたいとでもいえばよいだろうか。
繰り返すが、このIC電話を見る度に、ちょっとムカムカしていた私である。
使えもしないこんな電話置きやがって、NTTは客のことなど何も考えていないだろう、と心の中で叫んだものだった。
いくら携帯電話が普及したからって、安定通信の可能な公衆電話はまだまだ需要があるはず。
第一、死蔵されているあまり価値のないテレホンカードの使い道を断つようなことは許されないと私は思う。
しかし、どんどん公衆電話の設置台数が減っている昨今、これで大地震でも起きたらどうなるのかと心配でならない。
非常時に使える公衆電話って、どれぐらいあるのだろうか。
NTTも、基本料金の値下げを余儀なくされたり、電話加入料の廃止、IP電話の普及等も含めて大いに揺れているが、災害時にこれで大丈夫なのだろうか。
ドコモがあるから安心?
そうかなあ、ソフトバンクが参入したら、携帯の世界もどうなるかわからないよ。
電話はもっと安くなるだろう、大阪=東京間の長距離電話なんて昔はアホほど高かったが、今やゼロにどんどん近付いているのだから、安部邦雄