アフガニスタンでの戦争はどうやら終結の方向のようです。
しかし、この戦争は一体何だったのでしょうか?
アフガニスタン内での権力闘争の中から、とりあえずタリバン一派を壊滅させたということは事実のようです。
言うならば、プロレスで言うバトル・ロワイヤルですね。
常に1対多数で、少数派を次々潰していき、最後に正義の味方が残るということなのかもしれません。
アメリカの目的は何だったのでしょう。
まず、ビンラディン氏の捕縛、そして自由の名の下に正義の制裁を加えること。
彼の実動部隊だった、アルカイダのせん滅。
同盟勢力だった、タリバンの打倒。
これで、いい?
どうも違うようだ。
次は、イラクだ、ソマリアだと言っている。
アメリカにテロ攻撃を加えてきそうな危険分子を擁護する国を徹底的に叩く。
反アメリカのテロ分子が逃げこめる場所をこの世界からなくす。
どうも、アメリカの目的はそこにありそうだ。
アメリカって自分達の自由の為には何だってやりそうだ。
機嫌を悪くさせると核攻撃だってしかねない。
本当に怖いのは、ひょっとしたらアメリカでははなかろうか。
でも、私はこんなことを言いながらアメリカをとても肯定している。
アメリカに対して、こんな感想を自由に語れるのは、結局アメリカがディスクローズの国だからである。
アフガニスタンやイラク、イスラエルなど、内部で一体どんな対立が起きているか等さっぱりわからない。
中国や北朝鮮もそうだ。
アメリカは基本的に情報は公開されている。
アメリカ人が一番嫌うのは、どうやらアンフェアな行為のようである。
今回のテロも確かにそうだ。あれはアンフェアだ。
貿易センタービルで働いていた人も、不幸にも旅客機に乗り合わせていた人も、あんな形で殺されるなんて理不尽以外のなにものでもない。
それを、乗っていたやつが不運だった、我々の目的は正しかった、悪いのはアメリカだなんて、世迷い事をよく言えるものだ。
9月11日にこの欄で私が言ったこと。
でも、あんなことをして、後、どうするつもりだ?
誰が見ても、あの行為には一遍の正義もない。
擁護なんて絶対できない。
アメリカが悪い?そんなこと言えた義理か!
私はディスクローズに関してはアメリカを絶対的に支持する。
日本なんて、その点ひどいものだ。
先日の高速道路の結着も、やっぱり密室での手打ちの結果だと言う。
ホテルで話し合うなら、話し合うと言って、最終的に手打ちに持込むのは許せる。
知らぬ間に手打ちをしてしまったら、事の経緯が国民に見えないではないか。
結局、情報公開のスタンスを持った国の方が、世界から支持されるのではないか。
どこで何が決まっているのかよくわからない日本、官庁の指導に従わなければ不利益を受ける日本の企業。
アメリカは確かにとんでもないこともする。(日本への原爆投下なんて最たるもの)
しかし、その後はすべてオープン。
政治家が時々暗殺される。
しかし、犯人をわざとかくまったりはしない。
ディスクローズこそアメリカの力だ。
近頃、特にそう思う。
日本も是非見習うべきだと、とりあえず今日の私の結論だ。
アメリカが謀略を行いかねないのは、何故かアメリカ映画で実証済みというのもほほえましい、安部邦雄