私が昔から最も嫌うことに、親父のコネで社長になる馬鹿息子の存在がある。
社長というのは経営者なのだから、当然それに相応しい能力が備わった人がなるべきなのに、単に親父がオーナーであるとか、大株主というだけで社長になる息子が多いのはどうにも許せないと思うのだ。
最近では、サントリーの佐治社長なんか有名だが、社内では誰も文句言う人いないのかな?
あ、佐治社長を馬鹿息子といっているわけではありませんからね。
この人の場合、勝負はまだまだこれからでしょうから。
ただ、こういう世襲制みたいな社長の座の継承は、昔から嫌いだったわけだ。
ひとりだけ、例外がいる。
若くして亡くなった、サンケイグループの鹿内春雄氏。
ボロボロになっていたグループを立て直したのは、若くして親父の座を引き継いだ春雄氏そのものだった。
最初は、ちょっと反感を感じたが、しばらくしてなかなかやるもんだと思った。
あの、目玉マークは今もいただけないが、瀕死のフジテレビを今の地位に引きずり上げた功績は評価しないといけないと思う。
ま、この人は例外。
原則的には、親父のコネで社長になるような奴にろくな奴はいないという信念は変わらない。
世襲なんて、結局利権構造の継承のための制度にすぎない。
その利権構造に人が色々群がっているから、それを維持する簡単なソリューションが世襲なのであろう。
世襲に対しては、ま、とりあえず許容するしかないかも。
梨園なんて、とんでもない世襲の世界。
どんなに歌舞伎の技があろうと、親父が大名跡を持っていない限り、自分が主役になることなどありえない。
あ、そうか、天皇制なんてのも、その典型ですね。
自分が皇室家系に入っていない限り、望んでも天皇にはなれませんものね。
弓削の道鏡の話なんて、現代では絶対にありないだろうし。
親父のコネで就職するやつも嫌い。
普段は親父に反発したり、てめえの好き勝手に生きている癖に(親の金で遊び呆けている奴も多い)、いざ就職とかになると、親の七光りで条件のいい会社に入ったりできるなんて。
馬鹿息子め、それを恥と思わんのか。
しかし、どうしてほとんどのコネとは関係なしに入社した人たちは、こんな会社の状況に文句を言わないんだろう。
使い物にならない馬鹿息子を、あてがわれる会社の身にもなってみろ。
等と言っていると、そういう馬鹿息子達の顔が次々と浮かんでくる。
どうも、このタイトルで話をするのは間違いだったかもしれない。
書けば書く程、気分が悪くなってくる。
あ?あ、今日もまもなく終りだし、今さら書き直しもできないので、これはこれでアップしておこう。
放送局もコネ天国とよく言われる、私は何のコネもなく入ったが、会社は誰かの推薦で入った人だらけだったのは驚いたなあ、安部邦雄