ちょっと驚いたのが、イングランドとアルゼンチンの試合の視聴率が40%を越えたこと。
これは凄いことではないだろうか。
平時なら、こんな試合よほどのフリークしか見ないだろう。
それが、巨人戦の3倍も数字をとっている。
テレビ局はどんな分析をするのだろうか。
おそらく、放送人のことだ、ろくすっぽマトモな分析などできないだろうが。
やはり、今が平時ではないからだろう。
視聴者にサッカーへの親和性が上がっている証拠だろう。
つまり、それを知ることに対しての動機が高まっているのである。
知らないと遅れると言う気分なのか、それともそういう話題に入れないことを恥じる意識というか。
で、イングランドというと、いきなりベッカムと言う名前が至る所に喧伝されはじめた。
今のところ、外人選手としての認知率はトップではなかろうか。
ジダンとかトッティとかバティトゥスータ以上にベッカムの名は突出している。
そう、突出することがブームを産む鍵なのである。
ベッカムという突出した山があるから、イングランドというチームの認知率が高まり、決勝戦にも匹敵するような、イングランド対アルゼンチンの試合が盛り上がるのである。
ブームを産むには、ただ情報を流したり、下手な小細工をしたりするのは賢明ではない。
一人の突出したスターを作ればよいのだ。
スターにつられて、人はその周辺の情報を自ら得ようとし始める。
周辺の情報から、スターを得ようとするわけではない。
目立った山があるから、その山の周辺を認知し、その山のそばまで行こうと思うのである。
こういう例として、他にイチローなんかもそうだ。
オリックス時代は突出した山だった。
マリナーズに於いても、佐々木には悪いが彼がとんがった山だから、同じように彼も前以上に注目されるようになった。
競馬界の武豊もそうだ。
どれだけ、女性ファンを競馬場に足を運ばせるのに寄与したか。
これは我々の商売でも同じかもしれない。
突出した才能を持つ人材を見つけ、それをスター的な社員に育て上げる。
後は、そのスター社員がいくらでも、客を呼び込んでくれるはず。
私達が、どんな会社か、そんなのは後でもよいということになる。
ただし、イメージだけでは商売はできない。
中味のある仕事を普段からしているのが前提である。
山は遠くから見ていると美しいが、そばにいけばゴミだらけとよくいうではないか。
私達の仕事はゴミを日々生産することではないのだが、結果的には人からゴミ扱いということもあるので気をつけよう。
スター的社員以外にもスター的商品を作り出すことも大事だ。
タカラのベイブレードなんかその1つだろう。
任天堂のファミコンなんかもそうだった。今どき、任天堂の主力商品を花札だなんて言う奴はいないはずだし。(私はまだそうなんですけどね。)
ブームを作りたければ、突出した山を作れ、私の提案だ。
一点豪華主義と言うのに近いかもしれない。
とにかく、すべてに渡って、完璧なものを作るのは効率が悪い。
ひとつでいいから、突出した山を作ろう。
コミュニティFMも又同じだ。
なだらかな山を幾つ作っても、遠くからは見えないし、目立ちもしない。
同じ材料で、とにかく目立つ山を作ろう。
それは、きっと私達の仕事にも言えることだと思うが、segawaxの意見はどうかな?
横山やすしさんが、何でもええ、とにかく一着にならなあかんとよく言っていた、ダウンタウンの松本さんも同じようなことを書いていた、好位づけ、ちょい差しというのが強い馬のパターンだが、それは結果がすぐに出るゲームでのこと。やはりある部分目立たないとレースには出してもらえないわけだから、安部邦雄