うーん、ドイツ負けちゃいましたね?。
やっぱり突破力の差というか何というか。
エース・ストライカーのいるチームは強い。
攻め方がシンプルになるのだ。
つまり、ブラジルの場合、とにかくロナウドにさえ球を集めれば彼がなんとかしてくれるはず、という考え方で攻めている。
途中は色々あっても、最後はロナウドが決めてくれる。
こういう信頼感を与えてくれるのがエース・ストライカーだ。
1968年のメキシコ・オリンピックの時、日本が銅メダルをとれたのは釜本というエース・ストライカーがいたからだったと私は思う。
残念ながら今の釜本氏は、信頼性の面で疑問ありありの人物になってしまったが、当時のセンターフォワードとしての彼はまさしくエースそのものだった。
今の日本代表には残念ながらエース・ストライカーがいない。
彼に渡せば何とかしてくれるという人材がいない。
司令塔ばかりいても、突撃兵に天才的なメンバーがいなければ戦争は勝てない。
東大卒ばかりが日本の行政を牛耳っていても、世界には勝てないのと同じだ。
これからは、エース・ストライカー、つまり英雄的突撃兵が望まれる時代だということだ。
日本の教育は司令塔ばかりを作りすぎた。
突出した専門職を育成することが今は必要なのだと私は思う。
世界と闘うには、専門性で勝つことが以前にもまして要求されている。
今の教育方針はどこかずれていると思わざるをえない今日この頃である。
さて、これで1ヶ月続いたW杯は終わり。
当初予期していたものと、気持ちのいいほど違った世界があちこちに見受けられた。
誰もが思ったことだろう。
日本という国は、まだまだ見捨てたものではない。
こんないい国はない。
こんなW杯を主催するのにふさわしい国は世界のどこにもない。
面白かった、とても楽しかった。
又、いつか、生きている間に、W杯が日本で行われることを心のどこかで祈念しておきたい。
サッカーのサの字も知らなかったお年よりが、じっとテレビにかじりついていたのに感心した、安部邦雄