ブロードバンドって何だろう?
ADSL以上のスピードを持ったネット線をこう呼ぶようだ。
本当はブロードというよりも、ラピッドと呼んだほうが正確かもしれない。
お兄ちゃーん、速いよ、速いよ、こんな重いものでもあっと言う間に届けちゃうよー。
便利だよー、一度使ったらやみつきだよー。
何故、そう言って客を呼び込まないんだろう。
素人にブロード(幅広い)なんて言って、供給者側のメッセージが届くか?
ブロードバンドの時代の何ちゃらかんちゃら、なんてテレビのコマーシャルでやっているけど、受け手は何のことやらわからないのでは。
ナローバンドからブロードバンドへ、と言ってもナローバンドが意味不明ではなかろうか。
速いよ、速いよー、て言った方が、どれだけ素人の心にささることか。
で、そのブロードバンド、一体ユーザーにどんな恩恵を与えてくれるのか。
映画を見る?
へえー、あんたよほどの好きものだね。
私なら、わざわざネットで映画は見ない。
こんな小さな画面で見るなら、私の試写室でDVDでワイド画面、5.1chで鑑賞した方が、どれだけアトラクティブか。
動画とか映画とか、そんなの売り言葉にはならない。
端末を整備しろ、ブロードバンドだけじゃ話にならん。
ファイルの交換に使う?
WinMXなんか使うにはいいかもね。
それが音楽だったりゲームだったりしたら、著作権法違反だとか言われて犯罪者になるかもしれないが。
確かに速いほうが、ファイルをとりこむにはストレスがなくていい。
しかし、下手したら手錠つきになるのはリスキーではあるが。
正直、ブロードバンドよりも、つなぎっぱなしで定額と言う方が時代を変える可能性を感じる。
ついこの間まで、プロバイダが大勢の人につなぎっぱなしにされたら回線がパンクしてしまうなどと言って、定額を認めなかったが、変われば変わるものだ。
私達も、初めてインターネットを使いはじめた頃、プロバイダ料も入れて、月額3万円ぐらい払っていた。(もちろん、つなぎっぱなしではない。利用時間は今の10分の1ぐらい)
今は24時間使っていても、1万円行くか行かないか。
ブロードバンドよりも、はるかに私達の仕事のスタイルを変えた要素だ。
昨日、マイクロソフトのメッセンジャーの話をしたが、これもつなぎっぱなしだから意味があるような気がする。
いちいちダイアルアップしていたのじゃ、鬱陶しくてしかたがない。
つまり、ブロードバンドが何か私の仕事のスタイルを変えたかというと、今は特筆すべきものがないということだ。
私がマックだからということもあるのだが、WinMXは当分使う予定はない。
たまにソフトなどをダウンロードしたりして、確かに前より楽だと思うが、では他のソフトも次々ダウンロードしようという気持ちになるかというと、そんなことよりも懸案の仕事を片付けようという気になる。
この欄の更新も、ADSLになって凄く便利になったかというと、別に前でもそんなに不自由はなかったと思うのだが。
ブロードバンド、だから何?という心境だ。
こんなに便利というもの、何かないだろうか。
皆さんは何か見つけました?
ブロードバンドのブロードという言葉の語感にプラスイメージがあるのかもしれない、ブロードウェイというと文化の発信地というイメージもあるし、ブロードサイドフォーなんてフォークグループもいいイメージで残っているし。
「君の行く道は、果てしなく遠い・・・」、そうねえ、まだまだブロードバンドには遠い道のりかもね、安部邦雄