経営者になってから覚えた最大のことは、複式簿記が理解できるようになったこと。
平成8年から5年間、会社の伝票はすべて私が処理していたということもあり、簿記の基本が大凡飲み込めたわけである。
やはり習うより慣れろだ。
おかげで決算書を読むことも苦にならず、会社の経理状態も数字を見るだけで把握できるようになった。
経営者といっても、簿記のことなど経理任せの人が多い。
勘定科目といっても何のことやら分からず、仕訳といってもノーカンな人もいるのだが、それでよく経営が勤まっているものだと不思議でならない。
ま、そういうと私が相当事務能力が高そうに思われるかもしれないが、そちらの方は並程度かもしれない。
事務処理能力の高い人は、もっと机の上が整とんしているだろうし、処理するべき書類をいつまでも引き出しの中にいれておくことはないだろう。
そう、私、今頃になってやっと10月からの経理書類の整理を始めている。
新事業の立ち上げとか、新プロジェクトの立案とか色々やることが重なっていたこともあるが、それでももうちょっと早く処理しておけばと思ってしまうのである。
つまり、処理されないで放っておいた書類が、元々どう処理するつもりでそこに置いておいたのか失念してしまっているのだ。
それを思い出すだけで、1時間ぐらいが過ぎてしまう。
今日一日、ずっと処理しつづけたが、結局終わらなかった。
事務能力というか、事務が発生した時に適格に業務を終わらせる能力(あるいは性質)が低いなあと自分でもなさけなくなるのである。
毎朝、ちゃんと起きようと思って、結局ぐずぐず寝てしまう出来の悪い生徒と同じなのだ。
ま、いつまでも私が事務を処理しているようでは話にならないということかもしれない。
さて、どこかに事務能力の高い方はおられないだろうか。
そろそろ大阪の事業も書類などをファイリングしないとわけわからなくなるかも、すでに3ヶ月分の売上もたっていることだし、ああ忙し、ああ忙し、ああ忙し、安部邦雄