森進一の「港町ブルース」。
デフレ 入船 別れ船 あなた乗せない 帰り船?
え?出船?デフレとちゃう? こりゃ又失礼しました?
てなわけで、世の中デフレ、デフレーションのまっただ中。
ものの値段がどんどん下がる。
会社の売上も毎年減る一方だし、給料も実質マイナスなんて話も良く聞かれる。
これ以上のデフレは耐えられない。
とりわけ、資産デフレを止めないと、日本の企業はますますやばい。
調整インフレをやれ!
我々に必要なのはインフレだ!
うーん、こんな主張、よく耳にするけど何となくピンとこないんだよな。
個人的にインフレになると何が助かるか。
借金の返済が楽になる。
但し、売上がインフレ率以上に伸びて行くことが前提だが。
借金の実質額が下がっても、インフレ率より売り上げが下がれば、結局苦しいことには変わらない。
インフレになったら景気がよくなり、みんなにお金がどんどん回るのでなければ、一概に賛成はできないのでは。
下手したら、アルゼンチンみたいになりかねないわけだしね、国債を大量に買った人なんか、おそらく大損になるだろうし。
ついでに言うと、インフレになると生命保険の支払額は思った以上に下がるだろう。
額面は変わらないけど、その分目減りしているはずだし。
年金は、一応物価スライドという原則なので安心ではあるが。
何か、インフレを語る連中、うさん臭いんだよな。
世の中、誰かが得をすれば、誰かが損をするというのが原則だとしたら、インフレで得するやつがいたら、損するやつもいるわけだろう。
とにかく、借金の多いやつ(とくれば、まっ先に思いつくのが国とか地方公共団体とか道路公団とか特殊法人とか)が得をするのがインフレなのだ。
ほとんどの庶民には、かえってデメリットが多かったりしかねない。
デフレがダメだとは、私にはとても思えない。
確かに、私も少ないけど定期預金があったり、ゴルフ会員権があったり、ちょっとした資産もある。
これらは目減りする一方だ。
でも、すぐに使うのでなければ、上がろうと下がろうとほっておけばいいと思っている。
それよりも、今入って来る収入が維持できて、支出がデフレ率にしたがってどんどん減って行くと言う方が、自分には合うような気がして仕方がない。
年収300万しかなくても、その値うちが毎年毎年上がった方が何か、自分の精神生活が豊かになるような気がする。
節約し、毎日一生懸命働く、そんな生活のどこがいけないのか?
困るのは、既得権者であったり、お上であったりするのだろう。
私は本当に今のところ何も困らない。
どんどん値下げしてもらいたい。
高速代、電車賃、航空運賃、部屋代、電気代、NHKの受信料。
規制で守られている業界の値段をまず下げよ。
デフレ解消論議はそれからでも遅くないはずだ。
郵便料金はどうかな?速達代、ちょっと高すぎないか?ちっとも速くつかないくせに、安部邦雄