芥川竜之介の小説に「戯作三昧」というのがある。
滝沢馬琴が「南総里見八犬伝」を書き上げるときに、なかなか集中できず、苦吟する話だ。
頭で書こうとすると、人はどんどん煮詰まっていく。
本当にすらすらと名文が出るときは、ある意味何も自分からは考えていない時なのかもしれない。
自分が真っ白になって、手だけがどんどんと字を書き連ねていく。
今なら、勝手に指がキーボードをタイピングするとでも言おうか。
こういうのを戯作三昧と呼ぶのだろう。
私も、いい出来の文章を書けたときは大体そういう状態である。
雑念が加われば、文章に本当の自分が乗っていかない。
書いたことへの共感も体の中から生まれてこない。
では、自分を真っ白にするにはどうしたらいいだろう。
一つは脳や体をリフレッシュさせてやることだ。
同じことをずっと続けていると、雑念ばかりが澱のように溜まってくる。
消しゴムをこすると、ゴムかすが表面に散らばるが、考えるとは結局何かを消し去ることでもあるのだ。
そして、かすが脳や身体のどこかにたまっていき、本質が見えなくなったりするのかもしれない。
それを解決するには、一度脳や身体をリセットするしかない。
それがリフレッシュということだ。
というわけで、明日と明後日はリフレッシュに努めることにした。
時間が余れば更新するかもしれないが、あまり期待しないでほしい。
Let's refresh! Here we go!
本当は一週間ぐらい温泉療養したいところなのだが、安部邦雄