飽きもせず、マスコミは北朝鮮拉致家族の話題に奔走。
そろそろ、個人の身辺話はやめてあげるべきだ。
つきまとうカメラもうざったいだけではないか。
マスコミは日本の中でうろうろせず、命を張って現場へ行きスクープを取ってこい。
放送局の営業マンが、スポンサーに行くことなく広告代理店情報で右往左往しているという姿に重なって仕方がない。
ちょっとわかりにくいかもしれないので少し解説。
私が放送局で営業だった頃、営業報告会議でよくいわれていた言葉がある。
「スポンサー行ったんか?」
答は大抵こうだ。
「いいえ、行ってません。」
「行かないで、代理店の情報だけで報告したらイイと思ってんのか!スポンサー行ってこい!」
放送局の営業マンはスポンサーに行くのをためらう風潮があるのだろうか。
ま、こういう営業マンは、大きな代理店(電通とか博報堂とか大広とか)の担当に多い。
代理店の中でうろうろしているだけで、時間がつぶれるし、そこそこの引き合いも口を開けているだけで入ってくる。
自分の足で、スポンサーに行って、けんもほろろに追い返されるより、代理店情報だけで人並の売上をあげれる方が楽に決まっているからだ。
私なんか、営業マンとしては欠員補充ではなく、懲罰人事(と私は勝手に思っている)だったためか、大きな代理店なんか担当にはひとつもなかった。
勢い、小さな代理店とか、新規に出稿してくれそうなスポンサーを伝手を求めて日参するしかなかった。
最初は色々と苦戦もし、嫌な目にもあったが、こういうのは継続こそ力なりで、時間が立てば営業成績だけはじわじわと上がって行った。
私は、それゆえ上司から「スポンサー行ったのか?」という叱責は一度も受けていない。
逆に上司はスポンサーとは全くといっていいほど関係がないため(代理店筋にはいい顔だったが)、営業マンとしてのつきあい方は私の勝手し放題。
この頃の話は、いつか私の営業奮戦記としてまとめるつもりなので、又その時にでも。
何か話が大分逸れてしまったが、つまりは、今のマスコミは行きやすいところには行くが、ちょっと命を張ったり、交渉が難航しそうなことには一切手を出さないとしか思えないのだ。
現場へ行け!現場へ。
北朝鮮に乗り込め!中国の公安部に潜入しろ!
イラクのフセイン大統領の独占インタビューでも取ってこい!
拉致家族の独占インタビューなんて、図々しいやつだったら誰でもとれるぞ!バカヤロー!
しかし、中国のNGOメンバー拘束に対する日本政府の態度が今一つはっきりしない。
北朝鮮には、ちょっと強い態度に出始めたので、中国にもそれぐらいの態度は出せるだろうと思ったが、何かはれものを扱うような政府の動き。
ますます、この政府は本気で日本人を助けようとはしないのではないかという疑念が強まってくる。
一体、あの自衛隊というのは、何から何を守るための存在なのだ。
アメリカ軍を守ることばかりクローズアップされ、そのために国民の生活が犠牲にされかねないというのに。(こんな状況で何が有事に備えるだ、ばかばかしい。)
飽きもせず、スポーツ紙はFAとドラフトの記事。
自由獲得枠なんてのが生まれて、ドラフトといっても、有名無実な気もするが。
完全ウェーバー制にして、FA取得を5年ぐらいにすれば、誰も文句は言わないと思うのだが、古い業界にはそんな正論は通じないようだ。
既得権を主張する団体には、今や正義の理屈はどこの世界でも通用しなくなったと言うことか。
最近、政治がますますダサイものに見え始めている、民主党の若手も小泉首相もダサイ政治の渦の中でアップアップしている状況、メッキの禿げるのが早過ぎるのかも、安部邦雄