この年になってもまだそんな夢を、そう言われそうな夢を又見てしまった。
毎度おなじみのというか、ニュースを読む夢である。
ある周期で見る夢なのだが、何故か一度たりともマトモに読めたことがない。
場所はかって在籍したFM局。
大抵、久しぶりに会社に復帰し(?)、いよいよ何年ぶりか(本当は15年ぶり)のニュースを読む場面。
ただいつも違うのは、ニュース原稿を整理してくれるバイト君。
男性だったり女性だったりするが、さすがに知った顔は誰一人出てこない。
で、そのバイト君が毎回私の意志通りに動いてくれず、ニュース原稿が時間ギリギリまで揃わない。
下読みもできないまま、スタジオに駆け込み、時間が来てニュースを読みはじめるのだが、これが見事にボロボロ。
ああ、これじゃ誰にも顔向けができない!と思っていると目が覚める。
そうなのだ、こんな夢がもう15年近くも、手を変え品を変えて出てくる。
悪夢以外の何ものでもない。
一度たりともマトモに読めたことないなんて、情けなさ過ぎるではないか。
最近では少し慣れてきたのか、ニュースがうまくいきそうになかったら、「今度こそ本当だと思っていたけど、やっぱりこれは夢なのだ。その証拠に目を覚ましてみよう。」と決心したら見事に目が覚めるようになってきた。
ただ、それまでは夢じゃないと信じているようで、その分夢を見ているときの深刻度は大きいような気もするが。
とはいえ、一度でいいから、普通にニュースを読ませてほしいものだ。
そんなにニュースを読むのに苦労したりしなかったし、下手でもなかったと自負していたつもりだったのだが。
ニュースが読めない以上に悲しい夢もある。大学の単位が取れない夢である。
卒業するための単位がほとんどとれていない。
このままでは卒業もできず、会社に行けなくなるというわけのわからない夢だ。
考えたら、大学時代、単位をとるということに死にものぐるいになった経験はない。
むしろ、大学から背を向け、大学の仲間達とも疎遠になる一方という印象しかなかった。
単位がとれない、というのは孤立化することへの恐怖が今あるからだろうか。
それが、単位がとれていないという夢になってあらわれるのかもしれない。
しかしなあ、卒業なんて今から28年も前だ。
この年になって単位が足らないからと言われても、どうしようもない。
単位のとり方すら忘れてしまったし、第一、どこで単位をとればいいのかもわからなくなっているし。(大学は再編されていて、学部もどこへ行けばいいのかわからない)
卒業できなかったとしても、別に何が困るというわけでもないはずなのに。
今さらどうしろというの?と自分に聞きたくなるような夢って、他にもいくつかのパターンがある。
確かに昔に解決しきれなかったものが、今も形を変えて夢の中に現れているのだろう。
さて、ニュースがマトモに読めないという夢にはどんな内的メッセージが潜んでいるのだろうか。
いつか、分析してみないといけないなあと思うのだが、誰か分かる人があったら教えてもらえないだろうか。
実は、人知れず悩んでいたりするのだ。
恐い夢もよく見る、昨日まさしく見たのは、高いビルの上へ上る夢、まだ建築中のビルで、エレベータが段ボールのような箱だった、ああー、安部邦雄