今日は節分。
明日は立春、でもとても寒い。
子供の頃から、節分はいつも寒かったという思い出がある。
表に向かって、「鬼は外?」と豆をまく等と本に書かれていたが、風が入るので、障子をあけたり、縁側のガラス戸を開けたりなどできなかった。
家の中に「福は内?」と豆をまくのも、後で掃除が大変と敬遠された。
結局、毎年やることは、大豆を炒って年の数だけ食べることだけ。
5歳とか6歳の頃だと、ほんのちょっとしか豆を食べられない。
年の数というのは数えで計算するので、常に一粒多く食べられるのだが、それだけじゃねえ。
中途半端な日だなあ、それが節分の思い出だ。
今では、何と56粒も食べられるようになったが、悪いがこの年になると豆なんかあまり食べたくない。
結局、節分というのは何だったんだろうなあ。
最近は、ご承知のように恵方巻と称して、全国区になったのり巻きの一気食い。
海苔屋が始めたのか寿司屋が始めたのか知らんが、機を見るに敏の商人気質とでも言おうか。
しかし、さも伝統的行事のように脚色することよ。
ああ、そうそう、今度の2月6日の日曜日、大阪の銭湯はラベンダー湯だそうだ。
浴槽をラベンダーで飾るらしい。
菖蒲とか柚子とか、色々やるものである。
今日は、事実を羅列しただけで終わってしまいそうである。
子供の頃にはなかった伝統行事、バレンタインデー、ホワイトデー、敬老の日、父の日(あったかもしれないが母の日しか目立たず)、他に何かあったかなあ、安部邦雄