あっという間に正月の三が日が過ぎてしまった。
行事を消化するのに一生懸命で、ほとんど時間を意識することもなく正月が終わってしまったという感じだ。
テレビは午前中の駅伝ばかりが記憶に残る。
それ以外は、ほとんど見ていないのか、それとも上の空だったのか、覚えているものがない。
新聞のテレビ欄を見ていると、年々関西独自の特番が減っているような気がする。
ほとんど東京からのネットばかり。
正月特番を作る金がないのか、人が足りないのか、やっても仕方がないと諦めはじめたのか。
ま、関西独自の正月番組といっても、ほとんどが吉本の番組で、ほんの少し鶴瓶が出る松竹芸能系の番組が混じる。
関西の番組=吉本興業制作番組となったのはいつからのことだろう。
大阪=吉本というイメージは、テレビ局自身が作り上げたものなのかもしれない。
そういえば、東京の音楽、バラエティ番組=渡辺プロダクションという時代もあった。
新春かくし芸大会なんてそのときの名残りである。
昔は、出演者の大半は渡辺プロの歌手やタレントだった。
今では、バーニングあたりがその役割を果たしているのかもしれない。
とはいえ、東京は他にもドラマや社会派の番組、政治や経済などの番組も作っているので、大阪のように全番組吉本色というわけではない。
そう、大阪だって昔は色んなジャンルの番組を作っていた。
音楽番組も思い出すものも数多い。
にもかかわらず、大阪の番組はいつのまにかお笑い一色になってしまった。
これは吉本の戦略としては大成功だろうが、一体テレビ局の主体性というのはないのかと文句の一つも言いたくなる。
ま、大阪離れて14年の私に文句を言う権利などないと言われればそれまでだが。
しかし、大阪のテレビ文化、ますます中身がなくなってきていると言うのが実感だ。
東京と同じ番組を流すだけなら、わざわざ大阪に戻って正月を迎える意義がない。
モア大阪レス東京、関西のマスコミよもっと頑張れ!
ラジオはまだ独自色のある番組を作っていたが、これは全国どこも一緒のよう、ラジオが唯一の地方発の文化というのは、まるで一昔前と同じで、これは進歩といえるのかとやや疑問、安部邦雄