今日、奈良のコミュニティFMの人達と話をした。
みんな女性で、なかなか優秀な方たちだった。
その中のひとりは西の京(つまり唐招提寺や薬師寺のあるところ)に住んでいるという。
静かでとてもいいところだ。(修学旅行生が通る場所はそうでもないが)
で、そんな話をしていたついでに、私は「そういえば、大学に自治権があるように寺にも自治権ってあるんですよね。で、今でも相変わらず寺の中の治安は僧兵が守っているということなんだけど知ってますか?」などとふってみた。
そうへい?
横で聞いていた東京人が怪訝な声を出した。
そうか、僧兵なんて今では死語か、と思いながら調子にのって話を続ける私。
坊主がそのまま兵隊になるという奈良時代からの伝統ですよ。
今でも、奈良の寺の表門には仁王さまと一緒に僧兵が立っています。
警察は基本的には無許可では中に入れない。
奈良の伝統というのは、そうやって今も息づいているんですよ。
へえ?と感心する東京人。
くすくす笑う、奈良の女の子達。
当たり前だ、今どき僧兵なんかいるものか。
でもMPがいるんだから、僧兵がいてもよさそうなものだが、実際そんなことをする寺院なんて今はないのだろうな。
奈良って、未だに地下鉄がない。
地下を掘ると、次々に遺跡が出てくるので怖くてほれないのだという話もある。
これは元々ローマで言われている話。
奈良にわざわざ地下鉄を掘る必要はないというだけのこと。
殆どだだっ広い平地だし、地価も極めて安い。
ただ、景観保存地域が多いので、勝手に家の改築ができないというのは事実だ。
京都も奈良と同じ状況らしいが、あちらは人口も多く、全国的に有名な企業も多い。
最近は地下鉄もできれば高い建物も無原則的に立つようになってきた。
困ったことだ。
大和は国のまほろば、である。(何やねん、まほろばって。)
いつまでも今のままでいてほしいと思う私。
できれば高下駄はいた弁慶みたいな僧兵も、お寺のどこかには立っていてほしい。
奈良、マイランド、マイホーム、スイートホーム。
韓国語でウリナラというのは、私の国と言う意味だそうだ、そこから奈良と言う地名になった、奈良を作ったのは朝鮮半島からやって来た渡来族だからだという人もいる、私はそんなことはどうでもいい、奈良は私の安らぎの故郷以外の何ものでもないと心から思う、安部邦雄