昨日は青山のライブハウスを覗く。
九州出身バンドばかりのひな祭りイベント。
久しぶりに面白かった。
出演バンドが各々一曲だけ、九州出身の有名アーチストのヒット曲カバーをやる。
チェッカーズの「ギザギザハートの子守唄」を演奏したバンドがいたが、子供の頃から慣れ親しんだ曲ゆえか、等身大でとてもよかった。
オリジナルで勝負したい気持ちもわかるが、自分が一番多感な頃に覚えた曲を素直に演奏するのが最も訴求力があるような気がしたのは私だけだろうか。
CDにするわけではないのだから、ライブはエンターテインメントとわりきって、誰もが納得するような演出を心掛けるのも必要だと思うのだが。
しかし、ライブハウスに来ていつも気になるのは、そこにいるファン連中のこと。
彼女達(ライブハウスって、どうしてこう女ばかりなのかな)の私生活って、どうなっているのかなあ。
女の子って、音楽を聞くのが好きなのか、かっこいい男が歌ったり叫んだりするのを見るのが好きなのか。
ま、男の子がアイドル少女達に熱狂するのと同じという気もするが、アイドル熱狂派の男って、実は大していないんだよね。
いわゆるアイドルお宅が、コレクションを漁るようにアイドルを追っかけているだけなのではと思う。
だが、女の子のファンは違う。
彼女達は決してお宅ではない。
コレクションを作ろうなどとは少しも思っていない。
ある種、ファナティックな同化をめざしているというか。
同化する為に、熱狂する。そばにいようとする。
きっと全身を突き抜ける律動の官能に酔いしれたいのだろう。
男にはわからないというか、私がわからないだけかもしれないが。
しかし、本当にライブハウスの客って、毎日何やっている人なんだろう。何考えている人なんだろう。
実はいつも違和感があるのだ。
この母親的愛に上気した女性達は何なのだ。
自分の中にない欲望は理解不能というのが正直な感想だ。
誰か、こういう人たちの気持ちを代弁してもらえないものだろうか。
ま、今日の更新はこんなところで。
プロデューサーのくせに、客の心がわからないのかと非難されそうだけど、ごめん、女性ファンの心というのはどうも苦手である、特に追っかけ心理なんて知りたくもない、安部邦雄