白藤丈二氏がなくなった。
享年62才。肺ガンだったそうである。
ついこの間も松本勝男先生がなくなった。
昔、一緒にお仕事した人が立て続けになくなるのは、あまり気分のいいものではない。
白藤氏、松本先生は、ホームページ内の「安部邦雄全仕事?デデと七人の探検隊」の項で紹介させてもらっている。
本格的なディレクター稼業のスタートを支えて下さった方々だ。
勉強にもなったし、親切にもしていただいた。
松本先生とは、この番組以後、レギュラーを御一緒することはなかったが、朝ワイドのゲストを紹介していただいたり、コンサート会場で出会えば、「ちゃんと仕事しないとあかんよ」と励ましていただいたりした。
白藤さんとは、まだ全仕事では書いていないが、「極東ノート・ライブスペシャル」という番組を一緒にやったりした。
この番組、マニアには大変評判のいい番組だった。
詳しくは、「安部邦雄全仕事」で取り上げた時に御覧下さい。
毀誉褒貶の激しい人だったが、私は心のどこかで感謝している一人である。
そういえば、吉田拓郎氏が肺腫瘍は癌だったと告白していたのには驚いた。
骨髄腫瘍を摘出したものが身近にいるだけに、本人がこの記事を見て不安にならないかと心配だ。
一応、良性腫瘍と聞いているのだが。
食道癌になった友人もいるし、腎臓癌を摘出した業界の先輩もいる。
全身の内臓が、癌に怯えはじめたような気がする。
癌なんて、オレはならないだろうと思っていたが、最近はそんな自信もなくなってきた。
入院保険に入らんといかんなあと思いはじめている。
そう、あの一日一万円くれるから心配しなくてもいいという、あれである。
今迄いた人が、二度とこの場には現れないと思うと、この世の空しさをひしひしと感じる、憎まれっ子世にはばかるという言葉があるが、イイ人は先に死ぬらしいので、せいぜい人から嫌われることばかりしていようと小さく決心した、安部邦雄