昔から雨が嫌いな私。
明日はあれもしよう、これもしよう、と思って寝るのだが、目がさめて外が雨だと一挙にやる気をなくしてしまう。
家の中だと、ようし、明日は蒲団をあげて、虫干しして、シーツは洗って、新しいのと取り替えて、ついでに部屋の掃除もしよう。
で、雨。
蒲団が干せない。
ついでにやるつもりだったことも、全くやる気になれない。
買物に行く気もしないし、スーツをクリーニングに出す気にもなれない。
久しぶりに泳ぎに行こうと思ったが、これもやめ。
例の近くにできた温泉も、又来週にすることにしよう。
昔の人類の記憶なのだろうか。
雨が降ると、外に出るのを控えるのは。
洞穴の中で、雨の日は外に出ない。
ただ、じっと止むのを待つ。
道がぬかるむとすべりやすいし、怪我もしやすい。
破傷風にかかる可能性も高くなる。
寒いと風邪もひきやすくなるし、服も濡れて気持ち悪い。
つくづく、人間は雨にむいていない。
スポーツも雨の日はそれだけで、興味がそがれかねない。
泥だらけになって、ラグビーとかアメフトとかやるが、見ていて見苦しい。
野球も雨の中でやっているのを見るのは不快だ。
春の高校野球等、日程的に余裕がないからか、雨の中でも平気で試合をする。
グラウンドが田圃のようである。
こんなところで野球ができるものか。
サッカーもボールが全然はずまなかったりする。
スピード感もなく、動きがその都度ぎくしゃくするので、爽快感がまるでない。
雨は、人の心を逆撫でしかねない。
運動会の中止、遠足の中止、体育の授業の中止。
何かの拍子に傘をどこかに忘れる、誰かに置いた傘をとられる、傘の骨が折れる。
憂鬱なる雨。
お百姓さんの為には雨はなくてはならないものなのです。
あ?あ、そんなことで納得していた子供の頃がばかばかしい。
ほら、現にこの欄を更新しようという気持ちもこんなに萎えてしまったではありませんか。
とはいえ、梅雨が明ければぎらつく太陽が待っている、暑いし、汗で身体がべとべとするし、これはこれで憂鬱なことにかわりはないが、安部邦雄