あっという間にお盆が過ぎてしまった。
ご先祖さまは、もう黄泉の世界にお帰りになられたろうか。
行きは、キュウリの馬に乗って急いでおいで頂き、帰りはナスの牛でゆっくり戻っていただく。
東京のスーパーで、そんな説明が書いてあった。
へぇー、へぇー、とトリビアの泉。
我が家には、そんな風習はなかった。
関西ではあまり、キュウリの馬とかナスの牛なんか見たことがない。
皆さんの家ではどうでした?
ただ、知識としては昔から本や雑誌等を通じて知っていた。
由来までは知らなかったが。
先ほどのスーパーの説明では、お盆は7月15日とあった。
東京では、お盆は7月というのが普通なのだろうか。
関西ではお盆と言えば8月である。
そんな梅雨があけるかあけないような不安定な天候はお盆には似合わない。
ま、今年は例外中の例外だが。
でも、ニュースなどでは、「お盆のUターンラッシュ」なんて普通に言っているが、あれはどうなっているのかね。
いわゆるダブルスタンダードというわけかも。
歳事記としてのお盆は7月、休みのお盆は8月ということだ。
私としては、お盆は8月だけにしておいた方がいいような気がする。
ま、お正月といえば、今や1月で、旧正月は一部の人を除いて相手にしなくなっているから、いつかお盆も7月になるのかもしれないが。
ところで、関西には地蔵盆というのもある。
こちらも本来は7月24日なのだが、一般的には8月24日。
8/22?8/24を地蔵盆とするところもある。
関西では、この時期、街角の地蔵尊に特別にお飾りをして祭る。
一番盆踊りが行われるのがこの時期だ。
河内音頭と地蔵尊に何の関係があるか知らんが、音頭取りさんはこの時期が一番忙しい。
一年間の収入のほとんどを8月に稼ぐなんて人もいる。
河内家菊水丸師匠なんか、この時期寝るヒマもないのではないか。
何故、地蔵盆の話を持ち出しかというと、実は私の誕生日と重なるからである。
私が出生したのは、8月23日の夜、まもなく24日になる頃。
母は、近くの盆踊りを大きな腹をかかえて見物に行き、エンヤコラセー、ドッコイセーと歌いながら家に帰る途中、産気づいたそうだ。
おまえは、地蔵盆の生まれだ、と何度も聞かされた。
とはいえ、それが何を指すのか、長い間自覚していなかった。
今も、地蔵盆って何の為にやるのか良くわからん。
子供が死ぬと、地蔵尊を寄付するなんていう人もいる。
賽の河原で、死んだ子を救うのが地蔵の役目?なんてことを聞いたが。
で、お盆がすぎると、私の誕生日。
めでたいような、めでたくないような・・・
決して誕生日だから、何かよこせと言っているわけではありませんから誤解なきよう、お祝の言葉なら受けますが、、、めでたくないけど、安部邦雄