眉村卓さんは、大阪在住のSF作家のひとりだ。
SFの大家には大阪出身が多い。
小松左京御大、筒井康隆大先生、どちらも大阪出身。
SFなんて、所詮大ボラを吹くエンターテインメントと考えれば、大阪人が得意とするのもわかるような気がする。
眉村さんの作品で誰でも知っているといえば、やはり薬師丸ひろ子主演の「ねらわれた学園」だろうか。
まあ、これをSFと言い切ってよいかどうかは疑問だけれど。
で、その眉村さんのエッセイ集「大阪の街角」を今読んでいるのだ。
図書館に行って、気楽な読み物ないかなあと探して目についたのが、この本だったのである。
大阪の街角と言うタイトルも東京人となった私には懐かしかったし、眉村卓さんという名前も久しぶりというイメージだった。
もう20年ぐらい、一冊も眉村さんの本を読んでいない。
しかも、その名前すら最近は忘れていた。
これは申し訳ない、という気持ちで今「大阪の街角」を読まさせてもらっているわけだ。
実は、眉村さんは私の大学の先輩である。
又、FM局時代、眉村さんは「男のポケット」という番組でDJをされていて、しょっちゅう局で会い、面識もあった。
しかも、私、昔は今以上にSFフリークであった。
日本で一番好きだったのは、星新一さんだったが、その次というのが眉村さん。
どちらもショートショートの大家である。
番組のディレクターは私ではなかったのがその当時とても残念だった。
で、担当ディレクターが早く人事異動されないかな、そしたら私が担当するのにと思っていたら、何と私の方が人事異動されてしまった。
1980年のことである。
ところで、何も思い出話を書こうと思って、眉村さんの話をしはじめたわけではない。
「大阪の街角」を読みながら、色々と驚いたというか、考えさせられたからである。
何に驚き、何を考えさせられたのか、それを書くつもりだったのだが、ちょっと余分なふりをし過ぎてしまった。
この続きは又明日にさせていただきます、あしからず。
何か書きはじめた時に、長くなりそうだなと思ったんだよなあ、SF関係のことを書くと長くなるし、番組の思い出を書くともっと長くなる、しかも、眉村さんは大学の先輩だし、勝手なことも書けないしね、安部邦雄